肩こりを根本から改善するために~知っておきたい3つの原因~
人は予期できないことや得体のしれないものに悩まされます。巨大地震が起こる正確な日時があらかじめわかっていたらどうでしょう??お化け屋敷で幽霊が出てくるタイミングを知っていたらどうでしょう?? ちょっとこじ付けかも知れませんが、現代病の代表である肩コリも、肩コリの原因や起こるメカニズムを知らずに悩まされている方が非常に多いです。 また、肩こりとひとことに言っても、種類やとらえ方は様々で、肩コリによって頭痛や目の疲れなど、生活に影響を与えている方もいれば、美容院などで肩がこっていると言われて何となく肩コリだと自覚している方もいます。 今回は肩こりを原因別に3つのタイプに分けて解説していきます。 程度はどうであれ、肩コリを起こす原因を知ることで、肩コリの軽減、改善の気付きを得ていただければと思います。 肩こりの原因3つのタイプ 肩コリの原因の7~8割は精神的要素であると言われています。私が今まで肩コリのアプローチをした経験を踏まえて、肩コリは3つの原因に分けることが出来ます。 ①フィジカル(体) ②マインド(心) ③マインド(心)→フィジカル(体) では、この3つについて詳しくみていきましょう。 は①フィジカルが原因 まずは①フィジカルが原因で起こる肩コリです。 肩の筋肉を長時間使っていたり、頻繁に使用したりすることによって起こるケースです。 例えば、ハンドバッグを持つ時に肩を挙げて持っていたり、マフラーやジャケットなどの衣服の重さが肩首に掛かっていたりして、肩の筋肉が縮んで硬くなります。その結果、肩コリを生み出しています。 ②マインドが原因 次に②マインドが原因のケースです。肩コリが起こる肩や首の筋肉は、脳から直接神経が繋がっているため、心の状態が体に1番ダイレクトに反映される部位です。 忙しい生活に身を置いていると、脳が常に活発に動いていて、心は常に活性した状態になっています。 それに伴い、知らずのうちに体を緊張させ、中でも肩や首の筋肉が縮んで硬くなり、肩コリを生み出します。 ③のマインド→フィジカルが原因 最後に③のマインド→フィジカルです。 人の感情、心の状態は、体の状態と強く影響し合っています。 心の状態は体に反映されます。同じ“笑う”でも、心の底から面白いと思って自然に笑う時と、悲しい時に気丈に振る舞おうと意図的に笑う時では、体の使い方は異なります。 心では悲しいと感じていながら笑う時は、どうしても心と体でギャップを感じます。“笑う”という動作をしようとします。 そして、人の主要な感情の喜怒哀楽の中でも、“怒”と“哀”は、肩を引き上げる姿勢になったり、肩を前に巻き込んで頭を前に付き出す姿勢になったりします。それは、肩や首に負担の掛かる姿勢です。 結果、心の状態が、姿勢に反映され、その姿勢が肩首の筋肉を縮ませて肩コリを生み出しています。心の状態が間接的に肩コリを生み出しているのです。 3つの原因、共通点 3つのケースで共通しているのは、最終的に肩や首の筋肉が縮んで硬くなって肩コリを生み出していることです。 肩や首の筋肉を伸ばして緩めてあげることによってコリは解消されます。(コリの解消法は、次回のコラムで書かせて頂きます)。 さいごに いかがでしたでしょうか。 肩こりの解消法は本や雑誌など様々なところで紹介されていますが、解消法だけ知っていても、再び肩にコリが現れ、その場しのぎにしかなりません。 そのため、肩コリが起こる原因を知ることで、原因となることを避けることが大切です。 今回のコラムで、自分の肩こりの原因を知り、肩コリを根本から改善することにつながればと思います。 筋膜ボディセラピー著者:大久保圭祐 出版社:三栄書房 筆者プロフィール 大久保圭祐 全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 米国Rolf InstituteR卒業し、世界三大ボディワークのロルフィングRを修得する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。
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