妊娠中はどうしても、運動不足から、筋力が落ちたり、今までと違う姿勢になるため、身体の一部分だけ使いすぎたりと、筋力のバランスが 崩れてしまいます。 体のバランスが崩れるということは、身体の要である「骨盤」がゆがんだ状態になります。 しかし、筋肉のバランスを整えるために運動といっても、妊娠中に激しい運動をする事は出来ませんし、マタニティヨガやスイミングなどをするには、時間やお金がかかります。そこで、もっともかんたんで、手軽な方法として「歩く事」をおすすめ します。 安産のためのトレーニング その1「歩く」 『歩くだけでいいの?』と思うかもしれませんが、歩くことはとても有効で、しかも、買い物や用事を足すために歩いて行く事が、運動になる ので効率的です。 いつも車で移動されている方は、近所のコンビニくらいは歩いて行くよ うに意識するだけでもいいと思います。 いつもよりちょっと多めに歩いてみる。 そう意識して、実践する事が運動不足の解消につながります。 また、歩く事により、基礎体力が維持できるので、産後の育児にも良い 影響がでます。 出産は、母体に非常に大きな負担がかかるのです。 出産の痛みを『鼻からスイカが出てくるような痛み』などと、言う方がいます。 これだけの痛みが伴うということは、身体に対してとても負担がかかり、 非常に体力を使うということになります。 現在70代の方々が産まれた時代は、平均で6人くらいは出産をしていた のではないでしょうか? ちなみに私の父は10人兄弟、母は5人兄弟です。今の時代では、『大家族』と呼ばれてしまいますよね。 10人も出産をするということは、10回もその痛みに耐え、それこそ生死をかけお腹を痛めて産んでいたのでしょう。 体力も相当必要だと思い ます。 今より栄養状態など悪かったと思うのですが、その体力はどこからきて いるのでしょう? 1つの要因として考えられるのは、その時代は、自給自足で、女性も農 作業=肉体労働をしなくてはならなかったので、昔のお母さん達の基本 的な体力が、現在のお母さん達よりあったからと考えられます。 特に下半身の筋肉・骨格がしっかりしていたため、たくさんの子供を産 むことができたのではないかと思います。 安産のためのトレーニング その2「四股を踏む」 そこで、現在のお母さんたちの下半身の筋力不足を解消するエクササイ ズ「四股踏み」をおすすめします。 四股とは、お相撲さんが取組前に行っているもので、四股が上手に踏め るようになるまで、ほかの練習はしないとも言われる重要なトレーニングです。 あのお相撲さんの巨体を支え、ブレない軸を作り上げるのです。 下半身の強化を目的とし、特にインナーマッスルである大腰筋を強化で きる運動です。 これが、意外と手軽にできるので、妊娠中の方にもお薦めです。 「四股踏みの手順」 1、足を肩幅より広めに開きつま先を外へ向け、背筋を伸ばし、お尻を 垂直に下す。 足首、膝、股関節の角度が90度になるようにする。この 姿勢を腰割の姿勢といいます。 2、左足に体重をかけて、右足を上げる。この時、床を蹴らずに、股関 節まわりの筋肉を意識して、ゆっくり上げていきます。 また、お尻が後ろに出てしまうと効果が半減するので、気を付けてください。 3、上半身の軸をまっすぐにしたまま、体全体を右に傾けて右足をつま 先から下します。 お腹に力を入れるとスムーズに下せます。 4、これを、左右5回繰り返します。 初めは無理をせず、腰割の姿勢だけから始めてもいいと思います。 腰割が、スムーズにできるようになったら、足を上げる動きを追加してみて下さい。 筆者プロフィール 梶田 了 ライフ快療院 院長 かじた式骨盤矯正整体スクール主宰・主任講師 「ずっと通わせない」をモットーに、初回の問診に時間をかけて体の状態をしっかり 把握し、骨だけでなく筋肉のバランスを調整する安全なオリジナルの矯正法を使い、 根本から改善するために一人一人に合ったエクササイズ指導や日常生活のアドバイスもしています。 来院者は20代〜40代の女性が中心で独自に開発した「かじた式骨盤矯正法」を 施術の軸に取り入れ、特に「産後の骨盤矯正」を得意としています。
4822
筆者プロフィール
梶田 了
ライフ快療院 院長
かじた式骨盤矯正整体スクール主宰・主任講師
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします