2年前から当院に通っている高校年二年生の女子が、民謡の大会で優勝をしました。 当院に通うきっかけになったのは、民謡の師から 「あんたはねこ背が良くない」 と言われたこと。 それから毎月施術を受けてくれるようになり、大会での優勝を「先生のおかげです」と喜んで報告してくれました。 身体は楽器!呼吸筋を鍛えると声が変わる! 当院には他にもメジャーデビューをしている女性ジャズボーカリストの方が、からだのメンテナンスとパーソナルトレーニング指導を受けにやってきます。 彼女は 「身体は楽器です。姿勢が悪かったり、筋肉や関節のバランスが悪いだけで、声の質が変わる」 と断言しています。 歌う時に使われる筋肉は呼吸筋と言います。 ・声帯(声を出す部分)がある「喉を開く筋肉」 ・ブレスによって声を大きくしたり、声を伸ばす役割がある胸の「横隔膜」 これらの筋肉を上手に使えないと、美しい声は出せません。 姿勢が悪く「首が傾き、背中が曲がる」と筋肉は縮こまり、発声するための機能が失われてしまいます。 また筋肉を円滑に動かすためには、運動神経の働きも大事です。 この神経は背骨から筋肉に命令シグナルが発生しているので、当然背骨が曲がった姿勢では上手に体を使えなくなくなります。 腹式呼吸で響きのある声を!オススメの体幹トレーニング よく「腹から声を出す」と言いますよね? あれはいわゆる腹式呼吸をするという事なのです。 腹式呼吸とは? 腹式呼吸とは、息を吸った時にお腹が膨らみ、吐いた時にへこむ呼吸法。 お腹を動かすと同時に横隔膜の動きが良くなるため、肺活量が増えて喉が震えるようになるため、声が響くようになるのです。 オススメの腹圧式体幹トレーニング 実はこの腹圧を高める力をつける事で、横隔膜や喉にも良い影響をあたえ、声が良く出るようになります。 私がオススメしているのは、この腹圧式体幹トレーニング! 上手に歌うための条件が揃い、とても良い声になります。 数年前に私自身が声を良くするために通っていたボイストレーニングの先生と研究をしながら開発した体幹トレーニングです! ①膝を立てて座った状態から、片手をおへそ下に置き、反対の手をみぞおち辺りに当てます。 ②息を大きく吸って(自分が一番吸えるマックスの量)お腹を凹まし、胸(みぞおち)を上に引き上げます。 ③息を吐き出す時に、できるだけ強く「ハァー」「ハァー」「ハァー」と短いスパンで吐き続けます。 その時に、お腹とみぞおちが動くのを手で感じて下さい。 これを30秒間を3セットくらい行うと、腹圧体幹筋が鍛えられます。 さらに負荷をかけたい場合は、両足を床から10センチ持ち上げて行うのが有効です。 ぜひこのトレーニングで体幹を鍛えて、良い声を手に入れてください。 さいごに まもなく忘年会シーズンが始まります。 今年は密かに体幹を鍛えておいて、カラオケで周りがビックリするような歌声を聴かせましょう! たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
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筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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