全国に存在する鍼灸院には、不妊治療を扱っているところが増えています。 地域情報誌やインターネットでの広告を見ていると、いかにも効果が期待できそうな感じがしますが、実際にはどうなのでしょうか。 また、鍼灸は一体どのように妊娠に対する効果をもたらしてくれるのでしょうか。 鍼灸で温めることで冷え性を改善できる! 不妊の原因としてもっともよく言われるものの1つが冷え性で、最近では若い女性の体の冷えが深刻な体の悩みとなっています。 若い女性に冷え性の方が多いのも、ダイエットや偏食などの食生活の問題、睡眠不足やストレスなどの生活習慣の問題が関係しています。 夏のエアコンの使用、ミニスカートやショートパンツなどのファッションで体を冷やすこともあります。 鍼灸が不妊治療に効果的なのも、このような原因で起こる体の冷えを改善して細胞、さらには生殖機能を活性化する効果が期待できるからなのです。 不妊の原因の1つの血行不良を改善できる! 冷え性と関係する点でもあるのですが、血行不良も不妊の原因になります。 血液は体内の細胞に栄養や酸素を供給しており、もし血行が滞れば細胞は栄養不足、酸素不足になって生殖機能が上手く機能しなくなります。 鍼灸で血行を改善すれば、体内の細胞に栄養や酸素をスムーズに供給することができ、生殖機能を正常に働かせることが出来ます。 不妊治療には、妊娠のために必要な生殖機能を整えることが鍵になっているのです。 自律神経のバランスを整えることも不妊治療には大切! 不妊に悩んでいる女性の中には、自律神経のバランスが乱れている方が多いようです。 十分な睡眠が取れず不規則な生活を送っていたり、栄養バランスが崩れていたり、精神的なストレスが多かったりすると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。 自律神経は妊娠に大切なホルモンバランスにも影響を及ぼし、生殖機能の働きにも支障が出てしまうことがあります。 鍼灸では自律神経のバランスを整えることで、女性ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。 鍼灸はあくまで体質改善!治療を受けたら直ぐに妊娠というわけではない 不妊の原因は人それぞれで、「こういう治療を受けたから必ず妊娠できる。」と言う答えはありません。 これは鍼灸を利用した不妊治療にも言えることで、鍼灸で得られるのはあくまでも冷え性、血行不良、自律神経のバランスの乱れなどを改善する体質改善としての効果です。 体質は今までの生活習慣や食生活が築き上げてきたものなので、「鍼灸治療を受けたら直ぐに妊娠。」と言うのは難しいものです。 効果の現れ方には個人差があって、半年から2年くらいで妊娠を実現できたと言う方が多いようです。 まとめ 鍼灸はあくまでも不妊治療の1つの方法で、100%の妊娠を保証するものではありません。 効果が実感できるまでに時間がかかってしまう方もいるのですが、不妊の原因になっている体質を改善できると言うメリットがあります。 ただ、不妊の原因になっている冷え性、血行不良、自律神経などは、健康上の問題にも該当します。 ですので、健康面での心配を抱えている場合には、1度は鍼灸治療を試してみるのも良いでしょう。
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