激しい股関節痛を感じている方は、いつもの寝方をしていると痛みが改善しないかもしれません。 逆にいえば、良い寝方さえ見つければ股関節に負担をかけずに済み、痛みの改善に繋がることもあるようです。 では、股関節痛を改善するためには、一体どのような寝方を心掛けたら良いのでしょうか。 下向きは止めて横向きで寝てみる 股関節痛を感じた時にもっとも患部に負担をかけにくい寝方は、横向きです。 下向きの寝方が癖になっている方もいるのですが、下向きは患部を圧迫しやすく避けた方が良い寝方です。 痛みを感じにくい側に横向きになり、背中は丸めた状態で両膝の間にクッションを挟みます。 呼吸を楽にするためにも、顎を窮屈にしないように頭は深く曲げすぎないように注意しましょう。 膝下を高くして上向きで寝るのも良い! 股関節痛を少しでも楽にするための寝方として、上向きの姿勢にすると改善がみられるケースもあります。 ただ、足を伸ばした状態での上向き姿勢は、かえって股関節痛を悪化させてしまう原因になりますので避けましょう。 もっとも良い上向き姿勢としては、まずは膝を直角以上に曲げて楽な方に倒します。 クッションを膝下に置いて、膝下を高くして上半身に軽く傾斜を作ってやるのもだいぶ痛みが楽になるでしょう。 仰向けから起きる時はまずは横向きになること! 股関節痛を感じる部分に負担をかけないためには、寝方だけではなく起き方もとても大切です。 痛みがあることを忘れて無意識にいつも通り起きてしまうと、患部に大きな負担をかけてしまうこともあります。 まずは、上向き姿勢から起きる場合には、倒しやすい方の足をその足側に若干開き、膝を直角以下に軽く曲げて足を組んでください。 そして、背中を丸めて倒しやすい方に足を倒して横向きになりましょう。 横向きから起きる時は手を上手く支えにして股関節に負担をかけないようにすること! 横向きの寝方から起きる時には、下の方にある手を耳に付けながら真っ直ぐ伸ばし、両肘は曲げて肘から手までを床に付けます。 次に、床に付けた腕を支えにしながら体を後ろに下げて四つん這いになってから、肘を床から離して手だけを床に付けた状態にします。 このまま両手を交互に支えにして体を後ろに下げ、背中は丸めながら座礼の姿勢になりましょう。 今度は両手を膝側の太ももに添えて、両手で交互に支えながら体の方に近づけて正座になりましょう。 それから、背もたれ付きの椅子を近くに置いてもらい、椅子に体を近づけて腰を上げながら両膝を付いて爪先で立ちます。 さらに、痛みを感じない方の足から立ち上がって、支えている手を上手く動かしながら膝を伸ばして立ちます。 まとめ 股関節痛は寝方次第で悪くもなりますが、改善することも可能です。 下向きの寝方は避けて、横向きや膝を高くした仰向けなどの姿勢で股関節に負担をかけないようにすることが大切です。 また、寝方だけではなく起きる時も股関節に負担がかかりやすいですので、手を上手く支えにしてゆっくりと立ち上がりましょう。 寝る前に、近くに背もたれ付きの椅子を用意しておくと便利です。
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