耳の病気ではない?? 「キーン」という耳鳴りがしたり、耳が塞がったような感じを覚えたら、たいていの方が耳鼻科を受診するのではないでしょうか?しかし、耳鼻科に通っても症状が改善されないばかりか、耳に異常が見つからず、「異常なし」と診断されるケースもあります。 とはいえ、耳鳴りや耳詰まりは続くという状況に途方に暮れる方も少なくないようです。原因不明の耳鳴りや耳詰まりに悩んだら、顎関節症を疑う必要があるでしょう。 顎関節症の症状は顎だけに現れるわけではありません 顎関節症は顎に炎症が起こる病気です。代表的な症状は、顎に痛みがある、口を開けるとカクカクという音がする、口が開けづらいというものです。しかし、症状は顎のみに現れるわけではありません。 顎関節症には寝ている間の歯ぎしりや食いしばりが深く関わっています。そのため症状が歯に現れることもあります。歯がしみる、歯が痛いという症状で歯科を受診して顎関節症を指摘される人もいます。 また、顎関節症の人の中には慢性的な頭痛や肩こりに悩まされている方も少なくありません。顎関節周辺の緊張を全身でカバーしようとして生じる体調不良ではないかと考えられています。 顎関節症の症状には耳鳴りや耳詰まりもあります 顎関節症の人が耳に不調を感じる場合、大半は耳鳴り、耳詰まりという症状として現れると言われています。臨床的には顎に痛みを感じている人に耳鳴りが多く見られるようだとされています。 顎関節症の症状に耳鳴りが見られる理由については、はっきりとは分かっていません。痛みによる交感神経系の反応という可能性があるという説があります。 原因不明の耳鳴りや耳詰まりに悩まされたら・・・ 原因不明の耳鳴りや耳詰まり。顎に痛みが出る以前から顎関節症の症状の1つとして耳に症状が現れるケースがあります。顎関節に不必要な負荷が加わっていることが要因で、全身に不具合が生じることがあります。 身体のバランスを調整し、顎関節や顔の表情筋にアプローチすることで顔面のバランスが整い始めると、耳鳴りが減ってくるという事例も少なからず報告されています。原因不明の耳鳴りや耳詰まりに悩まされているようなら、顎関節症の治療が可能な歯科や治療院に相談してみるのもひとつの手です。 まとめ 「最近原因不明の耳鳴りや耳詰まりがしてたのに、原因は顎関節症だったの!」 そんなケースもあります。 からだは様々な部分が複雑につながってできているので、痛みや症状が現れる場所以外のところに原因があるケースが少なくありません。 なかなか回復しない症状は、他の場所をうたがってみるのも時には必要なんですね。 自分で解決できないときは病院や治療院など、専門家に相談してみるといいでしょう。
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