こんにちは! さかいクリニック代表の酒井慎太郎です。 コラム第7回目の今回は、「頭痛で考えられる3つの原因」とその対処法についてお伝えしたいと思います。 一言に頭痛といっても、時間が経つにつれて治る頭痛から命に関わる重要な疾患に至るまで、様々な種類のものがあります。 しかし、どの症状が特定をしたくてCTを使って検査をしてみても細かい血管まで映し出すことが難しいため、頭痛は判断するのが難しい症状です。 今回はこの頭痛で考えられる症状を大きく3つに分けて解説します! 緊張型頭痛 長時間同じ姿勢をとるデスクワーカーなどに多い症状です。 同じ姿勢をとり続けることで、僧帽筋と呼ばれる首・肩・腰に広がるダイヤ型のような筋肉、そして首から腰にかけて背骨に沿うようにしてある脊柱起立筋が異常な収縮を起こします。 そのため、後頭骨に付着しているこれらの筋肉が引っ張られて炎症を起こし、頭痛が現れるのです。 対処法 まず、同じ姿勢を取り続けないことが大切です。 同じ姿勢を取り続けることは筋肉に相当な負担をかけていますので、1時間に1回はストレッチを行ったり立ち上げるなど、意識的にカラダを動かすことが重要です。 その他、干渉波を当てる、テーピングをする、頭痛薬を飲む、医療マッサージや関節包内矯正を受けるなどの方法があります。 血管性頭痛 女性に多い頭痛で脳血管そのものが細い方がなりやすい傾向にあります。 脳血管が細いと血管中に血液が流れたときに頭痛を感じることがあるのです。 見分け方 自分が血管性頭痛かどうかを見分けるには次の方法があります。 頭痛が起きそうなときにカフェイン(コーラやコーヒーなど)の入ったものを摂取します。 その後頭痛が起きなければ血管性頭痛の可能性があります。 逆にアルコールなど血管を拡張させる作用があるものをおちょこ1杯ほどの少量飲んで頭痛が起きればさらに、血管性頭痛の疑いが高まります。 重症疾患の前兆 脳腫瘍・脳梗塞など重症な疾患の場合は脳外科に行くしかありませんが、バビーンスキー反射テストというものを試すことができます。 頭痛が起きている人には何も知らせず腕を組んでもらい、腕に意識を集中させておき、その状態で指でその人の足の裏をなぞります。 そのとき、足の親指が上に曲がると脳に疾患がある場合があります。 まとめ いかがでしたでしょうか? 頭痛といっても多くの種類があり、またその症状を特定することはCTを使っても難しいものです。 命の危険がある頭痛もありますので、疑われる場合は脳外科を受診してください。 デスクワーカーの方に多い緊張型頭痛の方は、長時間同じ姿勢を取り続けて筋肉に過度な負担をかけないことが重要です。 緊張性頭痛の治療法はいくつかありますが、とにかく疲労をためないよう、1時間おきにストレッチをするなど、普段から意識することが大切です。 「体の痛み」に耳をすます早わかり事典著者:酒井慎太郎出版社:現代書林 筆者プロフィール 酒井慎太郎 さかいクリニックグループ 代表 柔道整復師 千葉ロッテマリーンズオフィシャルメディカルアドバイザー 中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師 池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師 独自で考案した『関節包内矯正』で、1日170以上の患者の施術を行う。常時予約は1年待ち。 TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』や東京MXテレビ『うたなび!』ではレギュラーコーナーを、千葉テレビ『Sシート』では司会を務める。患者様には高橋由伸さん(野球)、内藤大助さん(ボクシング)佐々木健介さん(プロレス)など有名人多数。 著書『腰痛は99%完治する』(幻冬舎)、『酒井慎太郎の腰痛おさらば塾』(講談社)など50冊以上。
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筆者プロフィール
酒井慎太郎
さかいクリニックグループ 代表
柔道整復師
千葉ロッテマリーンズオフィシャルメディカルアドバイザー
中央医療学園 特別講師 朝日カルチャーセンター講師
池袋コミニティカレッジ・学研カレッジの講師
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