「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)の高澤昌宏です。
背中の痛みとのこと。
>普段は工場で立ち仕事で働いています。仕事を始めてから3年ほどたつのですが…
とありますが、書かれた内容だけでは仕事との関連については何も言えないので、それについてのコメントは差し控えます。
さて、気になるのは
>仕事中は平気なのですが、夜寝ているときに両肩の下あたりと首の下周辺に殴られたような痛みが走ります。
という下りです。素直に解釈すると、「昼間は痛みがほとんど/あまりなく、夜になると痛みが現れる/強まる」と読めますが、そうでしょうか? 「痛みはほぼ一定だが、昼間は痛みを意識する暇もないほど仕事が忙しい」というならいいのですが、上の解釈で正しいとすると、それは「夜間痛」という危険な徴候の可能性があります。
組織の損傷などによる痛みは、一般に患部を動かすと現れる/強まるわけで、痛みは活動する昼間強まり、休む夜間は弱まる、というのが自然です。夜間に痛みが強まる「夜間痛」はその自然な状態から逸脱しているわけで、医師にせよ我々のような治療家、セラピストにせよ、医療人にとっては重篤な問題が隠れている可能性を疑うサインなのです。
ですから
>自分でできる対処法はありますでしょうか。
とありますが、
>最近は痛みが出る頻度が多くなってきたような気がします。
ということで症状が悪化しているようだし、余計なことをして時間を無駄にするより、まずは病院など正規の医療機関を受診することが先決です。
もちろん、夜間痛があることが即、重篤な疾患があることを意味するわけではありませんが、最も危険な可能性から除外していくというのは医療の鉄則です(なお、肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)では初期に激しい夜間痛が出ますが、これは通常の経過なので危険な夜間痛とは考えません)。
そこで、特に危険な疾患はない、ということが分かったら、そこで改めて原因や対策を考えた方がいいです。
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