産後はお腹のケアも重要 前回は妊娠出産で必ず緩んでしまう骨盤底筋(骨盤を引き締めたり排尿排便に関わる骨盤内の筋肉)のケアについてお話させていただきました。 今回は、やはり妊娠で伸びてしまう腹筋のケアについてお話します。 産後のお腹のたるみは皮膚と腹筋が伸びてしまっている事が原因。 自然にもある程度までは戻りますが完全に戻るかというと難しいところ。 見た目上すっかり戻ってしまう人もいれば、そうでない人もいます。どちらかというと戻ってない方の方が多いのではないでしょうか。 いずれにせよ、まずはこの伸びてしまったお腹の皮膚をケアしてあげましょう。 まずは保湿が大事 妊娠線予防クリームなどを使われていた方もいらっしゃると思いますが、産後もそういった皮膚のケアが大切。 お腹が大きい間はずっと伸ばされてしまっていたわけですし、産後数ヶ月は女性ホルモンが急激に低下しているためお肌の質も衰えてしまっています。 とにかく、単純にお腹の皮膚を保湿してあげて下さい。 妊娠線予防クリームを産後も使っても構いませんし、他の保湿クリームなどでも構いません。擦り込むようにマッサージして血流を促しながらやるとより効果的です。 腹筋のケア お腹の皮膚が伸びてしまっていれば、当然腹筋も伸びてしまっています。 一説では、妊娠後期には通常より15センチも伸びてしまうそうです。 ただし、だからと言って適当に腹筋運動は絶対に行なわないで下さい。 場合によっては腹筋を戻すどころか状態を悪くしてしまう事があるからです。 腹筋が裂けちゃう⁉︎ 産後は、仰向けで寝て上半身を起こすような一般的な腹筋運動は禁物です。 これは「腹直筋」という表面の腹筋(シックスパックってやつですね)が真ん中で左右に広がってしまう「腹直筋離開」が起きている可能性があるからです。 妊娠中に起きる事がほとんどで、自然に戻る方とそうでない方がいるようです。 もしコレが起きていた場合、お腹ぽっこりや腰痛の一因になりやすく、更に一般的な腹筋運動をすると悪化することがあります。 産後は腹筋運動は適当に行なわないように注意しましょう。 腹直筋離開のチェック法 1.仰向けに寝る まずは仰向けで寝て、両膝を立てます。 2.手を決まった場所に置く 片方の手は人差し指と中指を立て、もう一方の手は頭の後ろへ。 3.頭を起こす 人差し指と中指を鳩尾(みぞおち)に当て、もう一方の手で頭をグッと起こします。 4.指でお腹を押す 鳩尾に当てた指でお腹を押して下さい。 この要領でおヘソの下までチェックして下さい。 この時に腹筋の真ん中に横幅が指2本分の溝が起きていたら腹直筋離開です。 人によっては、部分的に起きていたり上から下まで完全に広がってしまっている人もいます。 *指2本分以上空いている場合もあります。 産後の正しい腹筋運動とは? 1.仰向けで寝る チェック法と同じように仰向けで寝て両膝を立てます。 2.両手を鳩尾に当てる 両手を鳩尾あたり、真ん中の溝を挟むように隙間をあけて当てます。 3.腹式呼吸をします 息を吐く時にお腹をグッと凹ませて下さい。 この時同時に両手を真ん中の溝を塞ぐように寄せます。 息を吐き続けて最低5秒。 これを5〜10回繰り返して1セット。 1日に最低でも3セット、出来ればもっとたくさんやりましょう。 戻すにはある程度時間はかかりますが、しっかりやれば戻せるものです。無理なくやってみて下さい。 筆者プロフィール 中野 耕助 新浦安こころ整体院長元テーマパークダンサー 大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒 様々な治療院などで経験を積み、2010年 託児付き整体院 こころ整体 を開業。 産前産後ケア、美容整体など女性のための整体院として運営しております。NHK朝の情報番組「あさいち」にも出演経験あり。 また、ママさんサークルでダンス講師などもしており、踊る整体師として活動しております(笑)
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筆者プロフィール
中野 耕助
新浦安こころ整体院長
元テーマパークダンサー
大川カイロプラクティック専門学院卒/日本徒手整体アカデミー卒
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