今回は産後の体型に関わる骨盤底筋という重要な筋肉についてお話します。 骨盤底筋とは 骨盤は左右の寛骨、仙骨の3つの骨からできています。 骨盤は骨でできた筒になっていて、筒の中には子宮、膀胱、直腸が入っています。この筒の底には筋肉のシートが張ってあり、内臓を下に落とさないように支えています。 このシートは骨盤底筋と呼ばれています。(正式には骨盤隔膜) つまり骨盤底筋は内臓を支えるハンモックといったところでしょうか。 骨盤底筋のゆるみ 妊娠中も骨盤底筋が内臓を支えているのですが、赤ちゃんが大きくなるにつれて子宮が重くなり骨盤底筋が伸ばされてきます。 数ヶ月伸ばされ続けるわけですから、骨盤底筋もユルユルになってしまうのです。 また、出産の時は骨盤底筋が更に伸ばされます。約4倍まで引き伸ばされるのでほとんどの方が骨盤底筋の部分断裂を起こしていると言われています。 つまり妊娠と出産によって骨盤底筋は過剰に引き伸ばされ、ユルユルになってしまうのです。 このような状態だと腹圧性失禁という尿漏れになることがあります。またそれだけではなく、女性の体に様々な問題が起こってきます。 腰痛や姿勢の悪化も 骨盤は体の土台なので安定してなければいけません。 骨盤底筋がユルユルになると骨盤の底が抜けたような状態となり、安定性に欠けてしまいます。 例えるなら底がないダンボール箱を土台にどんどん積み上げているようなものです。 骨盤が安定しなくなると、腰痛になったり姿勢が悪くなったりします。 ポッコリお腹、内臓の下垂も また骨盤底筋は内臓を支えるハンモックでしたね。したがってゆるんだ骨盤底筋では内臓が下がってしまいます。 これは内臓下垂と言われる状態で、下っ腹がポッコリしてきます。出産を経験してから下っ腹がポッコリしてなかなか戻らないという方も多いのではないでしょうか。 このようにゆるんでしまった骨盤底筋を戻すリハビリ=体操があります。 産婦人科でもパンフレットをもらいますが読んだだけで正しく行うのは難しいため、やり方がわからないときは専門の先生に相談しながら行ってください。 筆者プロフィール 小松吾朗 ココから整体グループ代表 痛い→病院へGO→異常なし→でも痛いです・・・ 皆さんも経験あるのではないでしょうか?痛みや不調をかかえて生きていくのはつらいことです。私はそんな方の役に立ちたくてこの仕事をやっています。医療では対象にならない痛みや不調の原因を追求する仕事です。 臨床で経験したこと学んだこと、書籍やセミナーで学んだことなどを知っていただき改善へのヒントにしていただけたら幸いです。
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筆者プロフィール
小松吾朗
ココから整体グループ代表
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