ほねほね先生がお答えします。
腰痛に実績のある接骨医院の見極め方ということですが、一番手っ取り早い方法はネットで接骨院を探して腰痛をきちんと治せるかどうか電話で聞けばいいのです。
しかし腰痛が治せる接骨院があるのかどうかは定かではありません。
「地元ですぐに行ける接骨医院に行っても一向に腰痛が改善できなかった」ということですから、他の接骨院に行っても同じことだと思います。
整形外科でも同じでしょう。よく耳にする「どこに行っても治らない」というのが実は正解のようです。
近所の接骨院に行ってみて「そこの接骨医院が悪いのかと思っている」ということですが、そこの接骨院が悪いのではなくて日本の社会制度の問題でしょう。
ある方から接骨院を経営するための学校を卒業しても治し方は習っていないということを聞きました。ちょっと理解に苦しみますね。私は施術院を経営するための専門学校に通ったことはありませんから内容はよくわかりませんが世の中を見渡してみるとこれが現実のようです。
私は幸運なことに日本古来の伝統と実績のある療法を名人から伝授され教えられたことを忠実にやっているだけですから痛みやほとんどの慢性病は治せます。私のところに弟子入りしてきた方々もほとんどの慢性病は治せます。治すのが目的である療法を習った通りにやれば誰でも治せるのです。
しかしプロになって施術の営業を始めるとなると話はまったく違ってきます。本物の療法を習いたいと懇願してきた弟子に全てを教えたら喜んで治しまくりましたが、一年も経つとまじめにやらなくなりました。今までのリピーターが来なくなってしまったのです。
ご存知のように営業で大事なことは新規顧客の獲得とリピーターの確保です。
「新規の獲得」と「リピーター確保」・・・これがいわば車の両輪であり、どちらが欠けても経営はうまく行きません。
飲食店や美容院なら腕が良ければリピーターが増えて店は繁盛します。しかし施術業は腕が良くて治してしまえばリピーターがいなくなります。治すのが仕事なのに治してしまったらお客さんがいなくなるというジレンマに陥るのです。
本物の療法は治してしまいますからいわゆるリピーターがいなくなるのです。
「また来なさい、また来なさい!3年でも5年でも通って来なさい」という、あのありがたいリピーターはいなくなるのです。だから常に新規顧客を獲得しないと営業としては成り立たないのです。経営の両輪の片方を切り捨てるのですから経営としては非常に苦しくなるのは当たり前です。
リピーターが期待できないならクチコミを拡げて新規顧客(ここでは患者ではなくあえて顧客といいます)を獲得するしか道はないのです。
本来リピーター確保を狙ってはいけない業種ですから当然といえば当然なのですが業界のトップの方々の考えは治すことではなくて施術院の経営の安定を重視しているということです。
これは医療の世界でも同様で、救命救急医療以外はまともに治す医療ではありません。このことは私が言わなくても皆さんおわかりのことと思います。
ここで本題に戻って、腰痛に実績のある接骨医院の見極め方のアドバイスということですが、実際に良心的な接骨院を見つけるのは困難だと思います。
つまり自分の健康管理は他人には頼れないということです。
それならば自分で正しい療法を習って治すしかないでしょう。