四十肩に近い症状ですね。
でも、肩が上がらない等の表現はありませんので、四十肩よりは少し楽な感じかもしれません。
〇慢性の痛みと炎症
痛みだしてから3カ月程度ということですが、この手の痛みが一生続くことはないようです。
慢性の痛みの原因は筋肉の引っ張る引っ張られるのバランスがくずれて常に引っ張られる状態が生まれてしまうとそこに痛みが生じることが多いのですが、四十肩の場合これに炎症という要素が加わり痛みが激しいものになっていると考えています。
ギックリ腰のように通常の炎症の場合数日で治まるのですが、四十肩の場合この炎症の状態が少し長く続くようで、1カ月から3カ月程度、長くて半年程度続くようです。
ただ、激しい炎症の痛みはこの期間の前半だけで、後半になると少し固まって来る感じで少しづつ痛みが減って来るようです。
〇ほおっておいても大丈夫か
ほおっておいても半年も経てば痛みは引くのですが、問題は後遺症がないかということです。
どうもほおっておいて痛みが引く場合、痛い間に動かさず可動域が狭くなりその状態は痛みが治まっても動きが悪いまま固まってしまうようです。
ですので、痛い間でもなるべく動かすことが必要ですし、できれば整体などで他人に動かしてもらうと、痛みが治まる時間も短縮できるようです。
〇固めないための方法
さて、では固めないための方法ですが、これはストレッチが一番手っ取り早いと思います。これに痛みを軽減するためのマッサージも加えていいと思います。
ストレッチとしては、鉄棒のようなものにぶら下がって引っ張るのが一番簡単です。
腕を上げると痛い場合は、上げられる範囲で持ち上げて、その角度で引っ張ってみましょう。
またその際に痛みがあるようでしたら、マッサージを組み合わせて、痛む箇所をモミつつ動く範囲を少し動かして持ち上げてから引っ張ってみましょう。
ただ、まだ炎症が出始めで動かすだけでも痛い場合はマッサージというかさするだけにとどめた方がいいかもしれません。
〇痛み止めや湿布
この時期は、夜痛みで寝られないなどの場合は、痛み止めを飲むよりは湿布等で冷やす方がまだいいかもしれません。
〇温めるか冷やすか
なお、温めるか冷やすかの問題ですが、痛み初めの1週間程度は温めない方がいいですが、それ以降は温めた方が痛みが引くのは早いと思います。
少なくとも固まって来た感覚がある場合は徹底して温めることをお勧めします。
少なくともこの時期に湿布などで冷やすのは避けた方がいいです。
冷やすことはせっかく炎症が治まろうとしているのに、血流を阻害することで身体が自分の体を癒す機能を妨害していることになるからです。
この時期は徹底して温めましょう。
相談者さんも3カ月経っていますし、固まるという表現を使っておられるので、なんとなくそういう感覚を感じておられるのかもしれません。
もう徹底して温めていい時期に来ていると思いますよ。
〇安静にするか
なお、病院、整体等の受診についてですが、病院は安静を勧めると思います。整骨院なども同様のところが多いと思います。
半年もすれば痛みは引きますのでそれが一番間違いがない方法かと思います。
〇自由診療を選択するか
でも半年も待てないし、その後の可動域の減少も心配という場合は、当院のように自由診療を行っているところで、施術を試してみる方法もあります。
この場合、痛みの出はじめの頃は、施術後は痛みが治まっても、夜にはかえって痛みが増すこともあるようです。
それでもトータルとしては早めに炎症をおさめられますし、痛みが治まったあとの可動域もある程度確保できるようですので、あとはご本人の価値観の問題になるかと思います。
〇自由診療、当院の例
ちなみに当院の四十肩の例で行くと、当院にたどり着く方はたいがい病院や保険診療を経て来られるので、だいたい数か月経った状態で来られます。
そのような場合、だいたい1回で痛みは落ち着きますし、可動域もある程度は確保できます。
ただ、炎症が落ち着いていないと痛みがすぐに戻ることもありますし、そうなるとかえって痛みが増すと感じられる場合もあるので、2回程度は続けて施術させてもらいます。
それ以降は、料金も五千円と高いですので、自宅でのストレッチを組み合わせながら、可能な範囲のサイクルで可動域を広げる施術を行い、ある程度落ち着いたらあとは月1回程度の定期メンテナンスに切り替えるという感じで行っています。
もちろん、最初の頃の施術で満足された方はそれ以降来られない方もいらっしゃいます。
こういうやり方もありますので、ご参考にされてください。