忍者の自然療法でおなじみの松縄骨法院 ほねほね先生です。
【症状について】
猫背は今痛みが出ているわけではないので普段の生活に支障が出ることはないと思いますが腰痛は辛いですね。
腰痛は腰骨の歪み・変形があり神経が圧迫されて痛みが出ているのです。
あるいは軟骨が出て神経を圧迫している(ヘルニア)ことも考えられます。
お尻の下に座布団を敷いて腰を浮かせることで腰にかかる負担が軽くなり腰痛が緩和されることもありますが、骨の異常を治すわけではないので根本的な解決にはなりません。
【治し方】
腰痛は腰骨の歪みや変形が原因ですから、物理的に骨の歪みを延ばして神経を圧迫しないようにすればいいのです。
腰痛なら私は自分で治しますが、アマチュアの方にとっては自分では治しにくいので誰かの協力が必要です。
布団に寝た状態を想定して説明します。(ベッドでも同じことです)
患者がうつ伏せに寝た状態で、施術者は患者の左側(又は右側)に座り、腰椎の痛みがある部位の飛び出た部分(関節部)を掌で押すと患者はさらに痛みを感じます。
ここが「患部」で骨が変形して(あるいは軟骨が出て)神経を圧迫して痛みが出ているところですから、ここの骨の変形や出た軟骨を押し戻して元の状態に戻すことで神経の圧迫がなくなり腰痛はなくなります。非常にシンプルな原理です。
骨の変形を治すのは掌(てのひら)を使って物理的に押すことで歪んだ骨を延ばすイメージです。ヘルニアは時間をかけてさすっていたら次第に元に戻っていき神経に当たらなくなったら治っています。
ただ単に下向きに押すだけでは硬い関節は動きにくいので、背骨に対して直角方向に横に揺らせながら下に押し込むイメージで骨の歪みを延ばします。揺らせることで関節が弛んで早く歪みがとれるのです。
骨が変形している腰痛も軟骨が出て神経を圧迫しているヘルニアもやり方は同じですが、ヘルニアは強く押すと痛すぎますから最初は出物腫れ物に触るように優しくさすっていき、弱い力で時間をかけて治していきます。
こんな原始的な方法で治るのかと不安に思われるかも知れませんが、手術なんかよりずっと安全・確実・手軽な治し方なのです。初心者の場合効果が出ないという失敗はありますが、やり過ぎて悪化したという失敗はありません。
安全第一・・・施術を行う上でこれが一番大事な点です。
【治る原理】
硬い骨が動く原理は「歯並びの矯正」を思い浮かべてもらうと分かり易いと思います。
ワイヤーをかけて動かしたい方向に力を加えておくと時間の経過とともに歯が少し動いてきます。ワイヤーが緩くなったらまた締める、これを1週間ごとに1年続けると、ガタガタの歯並びでもきれいな歯並びになります。
強く締めすぎると歯が抜けたり痛んだりしますが、傷めない程度で力を加えることで時間が経てば歯が動くのです。
弱い力で長い時間をかけると歯でも動くのです。一週間間隔でこれを繰り返しているときれいな歯並びになっていきます。
極意は<最小の力で最大の時間>
自然界ではアスファルトの舗装を壊して下から伸びているタンポポを見ることがあります。
タンポポがアスファルトに強くぶつかってもアスファルトは壊れませんが、弱い力で時間をかけて押し続けていると硬いアスファルトでさえひび割れて下からタンポポが伸びてくるのです。
【実際の施術】
腰を治すのには歯並びを矯正するように1年もかけたり、タンポポが生えるように何日もかけるわけにはいかないので、痛みが我慢できる程度に強く押して短期間で治します。
普通の腰痛なら一か所について30分も押せば歪みがとれますが、症状によっては1時間、あるいはそれ以上の時間がかかることもあります。
患部が一か所であればこれで腰痛はとれますが念のため他にも悪い部位(押して痛い部位)がないか確認します。背骨以外で腸骨の周囲にヘルニアが出ていることもありますので念のため腸骨の周辺も押して痛みが出ないか確認してください。痛みがあれば同様に治せばいいのです。
営業の場合は複数の患部がある場合、2か所、あるいは3か所を同時に治して時間を短縮することも必要ですがアマチュアの場合は時間を気にしないで効果重視でやってください。
猫背は同様に背骨の歪みを延ばせば治ります。
【補足】
腰痛に関しては過去のQ&Aで何度か説明していますので、参考にしてください。
プロの施術院では骨から治すところが少ないようですので家庭内で治すのが一番確実に治せます。