「肩甲骨と腰骨の丁度真ん中辺りに鋭い痛み」ということですが、そこには背骨と肋骨のつなぎ目である肋椎関節の列があります。そこに痛みが出る方が結構いらっしゃいます。
「座り仕事が原因なのか分かりませんが」ということですが、原因は座り仕事も含め身体が前のめり状態になり背中面が引っ張られる状態が続いて、そこにある関節である肋椎関節付近に痛みがでると考えられます。
引っ張られているのですから、原因は引っ張る方にあります。
どこが引っ張っているかといういことですが、当然背面が引っ張られているので主に引っ張っているのは前面であるお腹や背中なんですが、それらのつなぎ目である身体の脇の面にコリができてこれが引っ張っていることも多いようです。具体的には脇腹の肋骨の間や腸骨と言う大きな腰骨の際あたりです。
そのあたりをさわってみてください。痛みがあればそれも大きな原因のひとつですので、さするようにして緩めて行ってください。肋骨については一番下の部分は折れやすいので気を付けてください。
そのほか、身体の前面も大きな原因になっていると思います。
この面を緩めるのに一番簡単なのはストレッチです。いわゆる後屈をじっくりやってください。お腹や胸の骨際など、どこか特に引っ張るところがみつかったらそこを丁寧にマッサージまどで緩めるといいと思います。
ストレッチについては、先ほど触れた身体の側面を伸ばすための側屈も有効ですし、身体全体を伸ばすため伸びをするだけでもいいと思います。
背中自体についてはなかなか手が届かないのが悩みですね。そんなときはテニスボールを1個置いた上に仰向けに寝て、痛みのある所にあててみてください。ご自分で気持ちいい程度にゴロゴロやってみると痛みは軽くなると思います。
これもできるだけ広い範囲でやってください。肩甲骨上からその周辺あたりまで広げてください。
最後に姿勢ですが、背中が丸いと引っ張られた際の負担がカーブの真ん中あたり、つまり背中の真ん中あたりに集中してしまいます。
これを防ぐには前のめりの姿勢になる際、背中を伸ばし腰の部分を身体をニつ折りにするようにして曲げると、負担はしっかりした骨盤が受け止めてくれるので楽になると思います。