腰痛にお悩みですね。
〇姿勢というかフォームの問題
特に動いた後に痛みが増すようにお見受けします。
だとすれば、動く際の姿勢、いわゆるフォームの問題だと思います。
姿勢というと、猫背を気にされて、猫背が治らないと腰痛も治らないように思われがちですが、そんなことはありません。
体を動かすときだけの姿勢、つまりスポーツでいうフォームに気を付けさえすれば、腰痛は楽になります。
〇骨盤の使い方がポイント
動きが原因で腰痛になる際は、主に骨盤の使い方に問題があります。
上半身の重さは本来骨盤が負担するようにできていますが、フォームによっては重さが骨盤以外にかかってしまい、そこが悲鳴を上げる形で痛みが生じます。
お会いしていないので可能性の話になりますが、相談者さんは重いものを持つとき、歩く時、階段を上がる時、そして座る時などに、背中を丸めて骨盤を後ろに倒してしまい、負担が骨盤ではなく丸まった背骨の頂点あたりが負担することになっているのではないかと想像します。
骨盤の大きさに比べ背骨は半分以下の細さです。そこで骨盤の代わりをしようとしても無理があり、悲鳴を上げるわけです。
〇フォームの留意点
では、動く時どのようなフォームを心がければいいのでしょうか。
当然ながら、カーブの負担は頂点で最高に達します。ですので、重さを負担させるところがカーブの頂点になる必要があります。
ですので、重さを負担させる骨盤を頂点に体を折り曲げる必要があります。
〇理想的なフォームの作り方
ということで、次のようなフォームに留意してください。
1、中腰については、まず胸は張ります
2、次に、骨盤を中心に体を曲げます。
3、つまり、お尻を出す形になります。
4、そのまま体を折り曲げきつくなったらヒザを曲げます。
こうすることで、ヒザも自然に曲がり、骨盤で重さを負担することができます。
この動きは、すべての動きに当てはまります。
〇へっぴり腰との違い
お尻を出すというと、へっぴり腰を思い浮かべる方が多いかと思いますが、これは背中が曲がった状態でお尻を出すからお尻が目立つだけで、実は背中が丸くなっていることが問題です。
実際、一流のスポーツ選手の構えのフォームを見ると、すべて胸を張ってお尻を出しています。
見た目についても、きれいなお辞儀というのは、胸を張ったまま腰を折っています。
胸を張って腰を折ることによって、いわゆる骨盤が立つフォームが出来上がるわけです。
このフォームを基本に、重いものを持ったり、階段を上ったりしてみてください。
椅子に座る際も同じです。
背もたれには寄りかからず、胸を張って少しお尻を出し気味にします。
この体勢を続けるのは結構きついので、息抜きの時は楽な姿勢を取ってくださいね。