「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)の高澤昌宏です。
足や手の指先の神経痛についての相談とのことですが、まず1つ疑問があります。こういう場合、普通は「足や手の指先の痛み」と書くものですが、あなたは明確に「足や手の指先の神経痛」と書いています。あなたがその痛みを「神経痛」とする理由は何ですか?
既に医療機関で診てもらって、「これは神経痛だ」と診断されているということなら問題ないですが、何となくそう思って/ネットで調べて/知り合い(医療関係者ではない)からそう言われて/…「神経痛」としているのだとしたら、本当にそれが「神経痛」かどうか分からない、ということになります。そうだとしたら、まずは医療機関を受診すべきです。
ちなみに「神経痛」とは病名ではなく、末梢神経のうちの感覚神経(あるいは知覚神経とも言う)が何かの原因で刺激を受けることで生じる痛みなどの総称です。よくあるのは筋骨格系の変位により、その近くにある神経が圧迫されるなどして痛みやしびれが生じるもので、坐骨神経痛などがそれに当たります。その場合、症状は刺激を受けた末梢神経の経路に沿って出るので、あなたのように「足や手の指先」などと、あちこちに同時多発的に起こるというのは、単純な筋骨格系の変位では説明がつきづらく、広範囲に神経が損傷を受けている可能性があります(例えば糖尿病性神経症では、手足の感覚が低下したりチクチク刺すような痛みが出ることがあります)。
神経痛以外にも手足に痛みを生じる疾患はあって、例えば簡単に思いつくものでも、痛風(主に足関節など足に痛みが出ますが、人によっては膝関節や手関節が痛むこともあります)、バージャー病(閉塞性血栓性血管炎のことで、手足の指に冷感やしびれ感が出たり蒼白化することもあります)などがあります(なお、これらはいずれも難治性の疾患です)。
いずれにせよ、繰り返しになりますが、まだ医療機関を受診していないなら、まずそれが最優先です。既に受診して治療も受けているけど改善しない、ということなら、もっと詳しい情報を添えて改めてご相談を。
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