初めまして、よろしくお願いします。遠く東京から回答させていただきます。
お体を拝見できていないので確実なことは言えませんが、いわゆるストレートネック、巻き肩、猫背のような姿勢を想像します。
これらはすべて同時に起こりますが、特に肩が前に流れる【巻き肩】が肩甲骨の間の背骨の痛みを引き起こします。
原因は筋力低下です。特に脇の下にある前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉と、肩甲骨の間にある菱形筋(りょうけいきん)の筋力が低下しています。
前鋸筋が働かなくなるとその代わりに胸の筋肉が硬くなります。
そして、人間の体は一方向への運動が起こるとその運動を邪魔しないように反対にある筋肉には抑制がかかりますので、背中の筋肉は弱りどんどん肩が前に流れる【巻き肩】の状態に固定されます。
そのように左右から肩甲骨が前に引っ張られる力が働くと、背骨を後ろから強く圧迫する力になりますので、背骨の関節に負荷がかかり痛みを感じるようになります。
合わせて、その場所は交感神経の集まる場所ですので交感神経が刺激されることで緊張や痛みを伝えやすくなるため、現在の症状が起こっていると考えられます。
文章でトレーニング方法をお伝えするのは限界がありますが、簡単にお伝えします。
【前鋸筋のトレーニング】
脇の下の前鋸筋は、腕を前に伸ばす時に使われます。
両手の甲を合わせた状態で、自分の前の1,5m位先の床に向かって、指先、肘を全て伸ばして、肩甲骨から指先までを目一杯伸ばし続けます。10秒を3〜5セット。
【菱形筋のトレーニング】
菱形筋は肩甲骨を背骨に寄せる時に使います。
①両方の腕を体の横で肘を曲げます。手のひらを真上(できれば後ろ)に向けた状態で、肘を背骨に近づけるように中心に向かって引き続けます。10秒を3〜5セット。
②両方の腕を体の横に上げて、肘を90°に曲げます。両方の手のひらを思いっきり内側に返したまま、①と同じように肩甲骨を背骨に近づけるように引き続けます。10秒を3〜5セット。
少し痛みがあると思いますが、続けていただいて大丈夫だと思います。弱っている部分を狙ったトレーニングですのでつらいはずです。ただ、強引な力は加えないようにしてください。効果が半減するだけでなく、痛みが残ってしまう可能性がありますので。
どちらもインナーマッスルと言って、意識では使われづらく現代の指先でほとんどのことが済んでしまう生活を続けていると落ちやすい部分です。
原因は肩甲骨の筋力低下ですので、それを改善すれば治ります。なんとかトレーニングを言葉で説明しようとしましたが、難しければプールがお勧めです。
前鋸筋は腕を遠くへ伸ばす時に、菱形筋は肩甲骨を後ろに引く時に使います。平泳ぎの腕の使い方とバタフライの腕の使い方を歩きながらでも大きな動きで行っていただければ、似た効果が得られますので試してみていだけると良いと思います。水圧のかかるプールで行うとしっかりと効果が引き出せます。
長くなりましたが、遠くの空より改善されることを祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。