良いマットレスというのは腰痛が起こらないベッドという意味でしょうが、腰への負担が少ないベッドだということであってそれが必ずしもいいとは限りません。また出張先までそのベッドを持っていくわけにはいかないので根本的な解決にはなりません。
このような症状では腰骨の異常(歪み)を治すのが根本的な解決策です。
腰の悪い人は腰椎を掌で押すと必ず痛みがあります。押す人(施術者)は掌(てのひら)に骨の異常(歪み)を感じます。つまり腰の骨が変形していて神経を圧迫し痛みが出るのです。なお神経の圧迫の程度によって、重ダルさ、痺れ、痛み、激痛と感じ方が変わってきます。
腰の骨が歪んで神経を圧迫されると痛みが出ますが、腰から下半身に通じる神経が圧迫されると脚に症状が出ます。
なかなか治らない下半身の痛み、足の裏の違和感、痺れ、血行不良などは腰を治せば治ります。
【治し方】
自分では治しにくいので家族の方にやってもらいます。
うつ伏せに寝て、家族の方が横に座って掌で腰椎の部分を下方向に押します。
この時、ただ押すだけでは硬い骨は動きませんから前後方向(背骨に垂直方向)に揺らせながら下に押し込んで歪みを延ばすイメージで腰骨の関節部を押します。(揺らせることで骨の関節が弛んで解れやすくなります)
悪い部位ですから押されると痛みがあります。その痛みがなくなるまで押すのです。アマチュアの方で長い時間は押せない場合は時間をあけて、あるいは翌日にでも施術をすれば、骨の歪みが治り必ず痛みが消える時がきます。
どれくらいの時間で治るかは個人差があり、一概には言えません。
プロが治す時は、最初に背筋を弛めておいてから骨を治しますが、家族で治す場合は省略してもいいでしょう。
なお、施術で背筋、腰椎が弛んだ状態で、トイレに行こうとして力が入らず歩けなくて転んだりすることがありますので、注意してください。(プロは治した後で全身に力を入れてもらって弛んだ筋肉を使える状態に戻すというやり方をします。)
腰の異常はこれで治り上を向いて楽に寝ることができますが腰以外の原因があり上向きに寝ると寝心地が悪い人がいます。常に下向きか横向きで寝るそうですが、そんな方は『人間はうつ伏せで寝るのが正しいんです』と言います。
『布団のマルハチ真綿のコマーシャルが上向きで寝ているがあれはおかしい!あれはコマーシャルだから顔を見せるためにわざと上向きに寝ているのであって人間の本来の寝方ではない』と自信満々で言ってくれます。
そんな時はうつ伏せに寝た状態で股関節を押して異常を治してあげると上向きで楽に寝られるようになります。
その時のやり方は説明しにくいのでここでは省略します。今回はおそらく腰を治すだけで良くなるでしょう。