<症状について>
「パソコンを打つ際に肩が痛い、指が痛い」こんな症状は私も経験があります。
さらに、字が書けない、電車で座っているのが苦痛、じっとしていれない、MRIで20分間動いてはいけませんと言われるのは拷問のような苦痛でした。
私の場合は頸椎のヘルニアが原因でしたが、その遠因は若い頃に交通事故で頸椎を傷めて40日ほど入院したことがあり、その時に首に受けた大きな衝撃で首を傷めていて、さらに業務でのパソコン処理で首に負担がかかって軟骨が出て神経を圧迫し、症状が出ていたのです。
特にマウスでダブルクリックをすると負担が大きく苦痛が増しました。
右手が使えなくなり、左手でキーボードを叩いていましたが、左手では処理が遅く、どうにもならなくなって外科病院に行くといきなりレントゲンを撮るように言われ、ヘルニアだと言われました。重度の肩こりだと思っていたのがヘルニアというやっかいな症状だと初めて知りました。
質問の症状から判断すると頸椎ヘルニアも考えられます。あるいは以前に首に大きな衝撃を受けていて、その衝撃で首にしこりができていて神経を圧迫して症状が出ていることも考えられます。(幼少期からの出来事を振り返って思い出してください)
肩の痛み、指の痛みは首が原因であることが多いのです。だから、指や肩を治そうとしても治りません。しかし、首の異常を治せば治ります。
<治し方>
首の軟骨が出て神経を圧迫している、あるいは首にしこりができて神経を圧迫しているのが症状の原因ですから、出ている軟骨やしこりをなくせば症状は出なくなります。
指先を使って出ている軟骨を物理的に押し戻す、あるいは指先でしこりをほぐすイメージで治します。
患者は上向きに寝て、枕元から施術者が指先を使って首の関節を持ち上げるようにして弛めておき、次に頭の方向に伸ばすように引き上げます。軟骨が出ていたら指で触れると痛みがあります。そこは弱い力で時間をかけてさすっていたら次第に出た軟骨は元に戻っていきます。神経を圧迫しない状態にまで戻れば治った状態です。本人も痛くないし、施術者も指先に感じていた軟骨が感じられなくなっています。首のしこりの場合も同様に、しこりが指先に当たらなくなりますから治ったことがわかります。
一回の施術で治らなければ、数日間隔で同じように治します。数回やれば治ります。
いったんは治っていても再発することもありますが、再発したらまた治すのです。数回繰り返したら再発しなくなります。
<補足>
注意することは首は多くの神経が通っている大事な部位です。無理はしないでください。
トイレで転んで便器で顎を強打し、首の神経を傷めて、それ以来全身麻痺で植物人間状態で寝たきりの方がいます。脳は正常ですが首から下が麻痺しているのです。
こんな症状でも首を治せば通常の生活ができるようになるのですが、その方は『私はこれで満足している。妻が献身的に看病してくれるから、これ以上は何も望まない。』と言って治そうという気がないようです。
奥さんの立場で考えたら、早く良くなって普通の生活に戻ってほしいはずですが、本人の考えがこんな具合ですからどうにもなりません。