山登りで膝に負担がかかって膝の周辺の筋肉が固まって、曲げ伸ばしの際に痛みが出ているものと思われます。
一般的な膝の痛みは膝の周囲の筋肉が固まっているものです。
膝関節を強化するのではなく、膝の周辺を柔らかく揉みほぐすことで症状は改善できます。
<原因>
直接的には山登りで膝に負担がかかったために膝の周辺の筋肉が固まって痛みが出ているのですが、子育ての際の立ち方によって太股から膝に負担がかかって筋肉が固まっていたことも遠因として考えられます。
腰を横に突き出して腰に赤ちゃんを乗せて片腕で抱っこする姿勢で、片方の腕で家事をするということがよくあります。
この姿勢は突き出した方の脚の太ももが伸びて負担がかかります。子育てが終わってもこのような立ち方が習慣になっていますから長い年月で筋肉が固まってきます。
孫ができると、また同じように腰を横に突き出して抱っこする姿勢をとるようになります。
孫が育った頃に膝の周辺の筋肉が固まって曲げ伸ばしの際に痛みがでることがあります。
<治し方>
①膝の周囲を柔らかくなるまで揉み解します。
②次にお皿をつまんでクルクル回してみます。
③お皿が動けばいいのですが、動かない場合は太ももを揉みほぐします。
④太股の外側の筋、内側の筋もよく揉みほほぐします。
⑤お皿がクルクル回るようになったら膝を曲げて、踵がお尻に着くことを確認します。(もし踵がお皿に着かない場合は膝の周囲の揉みほぐしからやり直します)
踵がお尻に着くようになれば実際に座ってみると正座ができるはずです。
痛みはありますが、体重をかけて座っていると膝周辺の筋肉が均等に伸びて次第に痛みが消えてきます。
ここまでできたら膝の痛みはなくなり、走れるほどになります。
<注意点>
もし、今まで腰を横に出す立ち方をしていたのであれば、上の治し方で膝の周辺の筋肉を揉みほぐして痛みがとれた後の再発を防止するために従来の立ち方を変えます。
腰を横に突き出して立つ立ち方を改め、まっすぐ両脚に体重をかけ、お尻を引き胸を出すような姿勢で立つと太ももた膝への負担が軽減され筋肉が固まるということはなくなります。
<補足>
医学的には膝関節の軟骨がすり減っているとかいわれますが、そんなことはありません。筋肉が縮んで関節の隙間が狭くなり、レントゲンなどでは軟骨がすり減っているように見えるだけです。もし軟骨がすり減っているのであれば膝の周辺を揉みほぐしただけで治るはずがありません。