肩から背中にかけての凝りが一時的に軽くなっても根本的に解消しないのは根本原因を治していないからです。
当院の患者さんの事例で「踵(かかと)が痛くて剣道ができず、踵専門医などを数軒巡ったけれど、一時的に良くなっても翌日には元の状態に戻ってしまう」などという子どもさんが半年で6人やってきました。全員腰骨が変形して足に通じる神経が圧迫され踵が痛くなり剣道ができなかったという症例でしたから、腰を治せば全員完治しました。
質問のケースもストレッチなどで一時的に軽くなっても凝りが消えることはないということですから、根本原因が解消されていないということです。
肩凝りと言っても原因が多岐に亘り、文面だけでは具体的にどこを治せばいいのか判断がつきにくいので、一般論として考えられる範囲の対応を説明します。
【肩から背中の凝りの原因となる体の部位と治し方】
1.肩関節・・・肩の後ろ回し
2.鎖骨・・・原因であることは稀であり肩の後ろ回しの際にズレが治ることもあり、今回は割愛
3.肩甲骨・・・下向きに寝た状態で施術者が患者の肩甲骨を上下に動かす
このあと、肩甲骨と背骨の間の筋肉(古来の呼称は横腱引)・・・縦方向に動かして弛める
4.背骨・・・下向きに寝た状態で施術者が掌で背骨を揺らせながら下に押して歪みを治す
5.頸椎の異常(骨のズレ、ヘルニア、しこり)が原因で神経が圧迫され肩こりの症状が出ることもある)・・・首の異常を治す。
肩凝りは骨の歪みで筋肉が緊張し凝ってくるものですがか、骨格の歪みを正して筋肉が緊張しないようにすることが必要です。
単に凝りのある部位をストレッチで伸ばしたり、ローションを塗ってみても骨の変形は治りませんから肩こりもなおらないのです。
市中のマッサージや整体に行っても肝心の骨の歪みは治しませんから肩こりの抜本的な解決にはなりません。
「また来なさい、また来なさい!いいリピーターやね!次の予約はいつにしますか?」と言われ、もう行きたくないのに予約を取らされてしまうのがオチです。
「2年ほど通ったら楽になった気がする」というクチコミサイトの書き込みをみて『私も2年は通わないとよくならないのかな?』と思わされ何年通っても一向に良くはなりません。
より具体的な治し方は過去のQ&Aで解説していますのでごらんください。