ほねほね先生が回答します。
「腰の痛みは長時間椅子に座っていることが原因なのでしょうか?」ということですが、腰の痛みは長時間椅子に座っていることが原因ではありません。
「長時間椅子に座っていること」は「骨の異常によって神経が圧迫されたことで腰の痛みが出るきっかけ」ではありますが腰の痛みの原因ではないのです。
問題を解決するには「真の原因を究明してその原因を取り除くこと」が必要です。
もし、長時間椅子に座ることが原因であれば、椅子に座るのをやめたら腰痛が完治するはずですから、しばらく椅子に座るのをやめておいて腰痛が完治したら、後日椅子に座っても再び腰痛が出ることはないはずです。
結論からいいますと、「腰の痛みは腰に大きな衝撃や負荷がかかり腰の骨が変形して骨が神経を圧迫している」のです。
長時間椅子に座ったくらいでは骨が変形することはありませんから、過去に交通事故、転落、尻餅などの衝撃を受けているものと考えられます。
骨の変形を治して神経が圧迫されない状態にすれば腰痛は治ります。
世間では原因と結果を取り違えていて、いくら治そうとしても治らないということがよくあります。
<糖尿病の例>
例えば「糖尿病」の場合「糖質制限食で糖尿病が治った」ということが世間でよく言われます。しかし、これは正しくありません。
糖質制限食では血糖値は上がりません。もし、これで糖尿病が治ったのであれば、完治してから糖質(炭水化物)を摂取したら血糖値は正常になるはずです。しかし、治ってから糖質を摂取したらやはり血糖値は上がります。ですから治ったのではなく血糖値が上がらない食事に切り替えただけなのです。
糖尿病の正しい治し方は「背骨の歪みを治して神経の圧迫を取り除き、インシュリンを分泌するための脳からの指令が膵臓に伝達される状態にすること」です。
こうなれば糖質(炭水化物)を摂取しても血糖値は正常範囲に戻ります。
これで初めて『糖尿病が治った』と言えるのです。
(注)背骨の歪みを治して神経の圧迫をなくせば糖尿病は治りますが、長期間、インシュリンを投与して膵臓がインシュリンを生成しなくなった状態になればインシュリンは出ませんから背骨を治して脳からの信号を伝達しても血糖値は下がりません。
インシュリンを投与したら直ちに膵臓がインシュリンを作らなくなるということではなく、不要なものは次第に作らなくなるということです。
数値的なデータが少ないのですが、「7年間インシュリンを投与し、3年間は糖質制限食で血糖値をコントロールしていた人で、6回の施術でインシュリンを出すための脳からの指令が伝達されるようになり、『小さいサイズのうどんを食べた時に必要なインシュリンなら分泌されるようになった』」という事例があります。
<踵・足の症状の例>
踵が痛い、足の裏が痺れるなどの症状があり、いくら踵や足の裏を治しても治らないというケースで、腰の変形を治したら足の症状がなくなったという事例がたくさんあります。
この場合、原因は踵や足の裏ではなく腰の異常が原因であったのです。
このように、症状の真の原因を見極めてそこを治すことで症状は良くなります。
質問の腰痛の原因に対する回答は以上です。