ストレス性の頭痛といえば「仕事に行こうとすると頭痛がする」というのは聞いたことがありますが「仕事の終わりに頭痛がする」という症状は珍しい症状で、私は今までに聞いたことがありません。(^-^)
仕事帰りに頭痛が起きるのは仕事が大好きで家に帰りたくないとか、あるいは家に帰ると恐妻がいて帰りたくないとか・・・・
ストレス性というべきかどうかわかりませんが、「神経過敏」で特殊な症状が出た事例がありました。
家庭内で夫婦仲が悪くたびたび夜中に夫婦喧嘩をしていたのを隣室で眠っているはずの子が起きて聞いていて恐怖感が極限を超えて神経が過敏になり「お母さんに頭を撫でられても痛い」という事例です。お母さんだから我慢してきたけど実は頭を撫でられるのも痛かったというのです。いわば神経過敏症でしょうね。
こういう場合はまず、夫婦仲が悪いという家庭環境を変える必要があり、この事例の場合は夫婦が別居することで子どもが恐怖感を感じることはなくなりました。
その上で、子どもさんの全身をほぐしてやると以後撫でられた時の痛みはなくなりました。
このへんで質問の回答に戻ります・・・
「ストレス性の頭痛」ということですが、きっかけが何であれ頭痛が起きるのは頸椎の神経が圧迫されているのです。
「ストレス」とか「老化」が原因だと考えると正しい原因がわからないままに対応策を考えることになり、だから治らないのです。
仕事が終わって帰宅しようとした時に仕事中とは違った体勢になり首の神経を圧迫するのかもしれません。
首筋に触れてみてしこりがある(押すと痛みが出る)場合はこれが原因だと考えていいでしょう。この場合はしこりをとれば症状は出なくなります。
「放置しておいて良いのか」という点については、症状が出ているということは何らかの異常があるわけです。その異常が気になるのであれば早めにきちんと治すべきでしょう。
どんな症状でも早めの対応なら容易に治せますが、こじらせてしまったら治りにくいものです。
施術家として患者の皆さんに言いたいことは「気になる症状が出たら早めにきてほしい」ということです。
重症化してしまってどうにもならない状況の場合、時間を延ばしてでもなんとか一度で治す努力をしてきましたが、それが当たり前だとは思わないでください。毎度、毎度、延長して対応することを期待しないでください。『前回は一回で治ったのに・・・』と不満を漏らされても毎度特別扱いはできません。「今までどこに行っても治らなかった」というからお気の毒にと思って延長して一度で治す努力をしたのであって、きちんと治せる施術院があることを知ったからには症状が出たら早めにきてください。
それを、どうにもならない状況まで我慢して限界を超えて『さあ、前回と同じように一回で治してくれ。前回は一回で治してくれたじゃないか!やればできるじゃないか!』と期待されてもご期待には応じられません。
世間の風潮として「優秀な者は常に良い結果を出すのが当たり前」というふうに考えがちです。サラリーマン時代にも体験したことですが、同じような営業成績であった場合「優秀なA君はもっと成果が出て当然だから今回は評価を下げる」「優秀ではないB君にしてはよく頑張ったから高く評価してやろう」ということがありました。
学校でもいつも100点を取っていたのが90点になると『なんだ下がったじゃないか』と言われ、いつも50点しか取っていない者が80点を取ると『よく頑張ったね』と褒められるということもありました。
当院に対しても「一回で治って当たり前」という世間の声が聴こえてきますが、どんなものも、いつでも一回で治せるわけではありません。
常々「平均5回で良くなっています」と言っているように、あくまで平均5回で治すのが標準です。平均とはみんなが5回で治るということではありません。この点も誤解しないでください。1回で治る人もいれば2回、3回、・・・10回の人も、さらにもっと多い回数の人もいて、その平均が5回だということです。
『放置しておいていいのか』という質問に対して、治す側からみて過剰に反応してしまった印象はありますが、治す側の本音はこういうことです。