「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂(そうきゅうどう)治療室の高澤昌宏です。
突然の右足背の痛みで、通風か坐骨神経痛ではないか、とのことですね。
足背の知覚は坐骨神経の枝の総腓骨神経(の枝の足背皮神経)が司っているほか、母趾側の一部は坐骨神経とは別の大腿神経(の枝の伏在神経)が司っているので、坐骨神経、大腿神経が障害されることで足背に痛みが生じることはあります。
が、それは神経性のビリビリするような痛みであり、また痛みの部位に熱感や腫れが生じるものではありませんので、これは違うかと思われます。
痛風での痛みは突然発症し、痛みの部位が赤く腫れ上がります。代表的には母趾の関節に現れますが、アキレス腱や足背にも痛みが生じることもあります。
ただ、痛風の痛みは歩くことはおろか靴下さえはけないような文字通りの激痛であり、失礼ながら相談内容の文面から受ける痛みの印象とは違うように感じます。とはいえ思い当たる節があるのでしたら、病院で尿酸値を調べてもらうといいでしょう。
さて、右足背の痛みの原因については、寝ていて気づかぬうちにどこかにぶつけていた、などを含め、可能性を挙げたらいくつもありますが、不確実な推論をあげつらってもあまり意味はないでしょう。
熱感があって腫れているとのことなので、今ご自分でできることは、とにかく患部を冷やすことです。氷をビニール袋に入れて「直接患部に当て」、水滴がつくのを防ぐため上からタオルなどで覆います。熱感や腫れの程度にもよりますが、時間は1回当たり15~20分を目安にしてください。
氷の代わりに保冷剤を使うこともできますが、その場合は凍傷を防ぐため絶対に20分を超えて行わないように。また冷やすのに冷湿布を使うのは無意味です。ご参考までに。