他の治療と同じ日は避ける 長くこの仕事をしていると「整体に行ったその足でやってきました。」という方や「これから整体に行きます」という方とお会いしたがことがあります。積極的であることは悪いことではありませんが、1日に1ヶ所と決めた方がきっとよい結果になります。 それぞれ良いものであっても、併せて受けてしまうとカラダがビックリして、時には悪い方向に転がってしまうことがあります。良くなったとしても、どちらが良かったのか判断ができません。 次回の通院時に「どうでしたか?」と尋ねられても、「同じ日に整体に行ったのでわかりません」と答えるしかなくなってしまいます。 そうすると、担当者は、治療方針をそのままにすべきか改めるべきか、判断が出来なくなってしまいます。できれば、前日、翌日も別の施術は受けない方がよいでしょう。同じ理由で、鍼灸院と同時期に新しい薬を飲み始めたり、新しい健康グッズを使い始めるのは避けてください。 3回は行ってみる覚悟で 鍼灸には即効性があります。でも、症状によってはすぐに効果がわかりません。たとえば、月に数回の頻度で起こる頭痛。1回では成果を確認することができませんよね。一度言ってみて、はっきりしたマイナス要素がなければ、3回は試してみてください。1回でわからないことが2回、3回と続けることで気がつくかもしれません。 もし3回行っても効果が実感できない時は、改めて担当の鍼灸師に相談してみるとよいでしょう。症状によっては、もう少し待ってみる必要がある場合があります。納得の答えが返ってきたら続けてみましょう。 少し早めに到着する 予約制の鍼灸院が多いと思います。余裕をもって予約時間の少し前に到着してください。鍼灸院によって事情が違いますが、予約時間の10分くらい前がちょうどよいと思います。少し早めに到着すれば院の様子を見ることもできますし、トイレも済ませておくことができます。 もし遅刻しそうな場合はできるだけ早めに連絡を入れて下さい。万が一のことは誰でもありますかから、事情を説明すれば調整してもらえるかもしれません。遅れた時は、呼吸が乱れているので、一度整えてから入ってみて下さい。 鍼灸師も人と人との関係やつながりを大切にします。ぜひ、鍼灸院とのコミュニケーションも意識してみてください。あなたもきっと大切にされるはずです。 鍼灸院に行ったことありますか? 「鍼灸」と言っても、やり方は千差万別。鍼灸院によってコンセプトも得意分野も違います。でも、その違いは外からわかりにくいものです。 あなたの鍼灸院を選ぶ時、何を基準にすればよいのか、鍼灸院の腕の違いはどこに出るのかなど、2つの鍼灸院を経営する現役鍼灸師がシリーズでお伝えします。 【これまでのコラム】 Vol.1:『鍼灸でできることを知っておこう』 Vol.2:『鍼のイロハ、灸のイロハ』 Vol.3:『鍼灸院は専門院がおすすめ』 Vol.4:『鍼灸院選びは雰囲気も大切』 筆者プロフィール 栗原 誠 鍼灸師 あん摩マッサージ指圧師 鍼灸養気院院長 はりきゅうルーム・カポス代表 ダイエットアドバイザー協会代表 活法研究会副代表 群馬に鍼灸院を構え患者さんと向き合う傍ら、東京の鍼灸院を経営。日本古 来の整体術「活法(かっぽう)」に魅せられ、その叡智を鍼灸の分野に導入。 新たに「整動鍼」を提唱し、プロ向けの技術セミナーを定期的に開催。 また、ブログや業界誌での連載を通じて、情報発信も積極的に行っている。
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筆者プロフィール
栗原 誠
鍼灸師 あん摩マッサージ指圧師
鍼灸養気院院長
はりきゅうルーム・カポス代表
ダイエットアドバイザー協会代表
活法研究会副代表
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