慢性腰痛でお困りとのこと。
〇ギックリ腰が後を引いてませんか
ただ気になるのは、ギックリ腰の後「そのあとすぐに治った」と書いておられますが、その割には「椅子から立ち上がるときに腰全体がズキズキするような痛み」があるとありますので、まだギックリ腰を引きずっておられるのではないかという気がします。
とすれば、お会いしていないので可能性の問題にはなりますが、筋肉の問題で対処できそうな気がします。
筋肉の問題とすればストレッチがお勧めなのですが、椅子の立ち上がりで痛みがあるということですと、まだ痛みが強くてストレッチはできないかもしれません。
ですのでとりあえずマッサージをお勧めします。
〇マッサージ個所
問題はマッサージ個所ですが、痛みのある個所をもみたくなる気持ちは分かりますが、痛い部分は引っ張られて痛みが出ているだけで、原因は引っ張っている部分にあります。
ですので、引っ張っていそうな個所をマッサージで伸ばすのが効果的です。
〇腰骨のヘリ
まず腰痛の典型的な個所としては、腰骨のヘリです。
腰骨(腸骨)に手をあてるとちょうど当たるあたりを背中側は背中方向に、お腹側はお腹方向に痛くない程度に伸ばしてみてください。
伸ばすという表現が分かりにくければ、もむと思ってもらっても構いません。
ともかくその周辺を緩めてみてください。
意外と痛みがあれば正解です。
〇お腹、脇腹
痛みがあったら、その周辺も伸ばします。そのまま、あばら骨を脇の下まで上がります。
脇腹、お腹の部分ということになります。
あばら骨の下の方の骨は折れやすいので、特に注意して痛くない範囲で行ってください。
ご自分の身体なので、痛みはご自分が一番分かると思いますので、ご自分で痛くない範囲で、ゆっくり行ってください。
〇ハムスト周辺
また、足の筋肉、特に太ももの裏にあるハムストリングスと言われる筋肉も引っ張る原因になりますので、ここも緩めましょう。
背中をやりたいのですが、手が届かないと思います。
テニスボールなどを使う方法もありますが、痛みがある場合は無理をしないでください。
ただ、背中は手が届かないですので外さざるをえないですね。
これで少し動きやすくなったら、ストレッチもしやすくなると思います。
以上の筋肉をストレッチでも伸ばしてみてください。
〇温めてください
ちなみに、慢性の場合は冷やす必要はありません。温めた方が、血流が良くなり改善しやすくなります。ですので、湿布は不要です。
前期のマッサージなどはお風呂の中やお風呂上がりで身体が温まっているときにやると効果的です。