「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)の高澤昌宏です。
私も子供の頃から頭痛持ちで、死を覚悟するようなひどい頭痛も何度も体験しました。通常の疾患では、症状の強さと重篤さの度合いは一致することが多いのですが、頭痛の場合は症状の強さだけでは重篤さの度合いを判断することができません。
頭痛には、特に原因となる疾患がなく起こる「一次性頭痛」と、特定の疾患(くも膜下出血、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、脳腫瘍、緑内障など)によって引き起こされる「二次性頭痛」があります。あなたの年齢は分かりませんが、
>症状はこの10年改善される事はありません。
とあることから、その頭痛は少なくとも進行性の疾患によるものではないと推察されます(ただしこれが「10年間徐々にひどくなっています」ということなら、すぐにでも医療機関を受診すべきでしょう)。
さて、よく言われるように一次性頭痛には大きく片頭痛(偏頭痛)、緊張性頭痛、群発性頭痛の3つがあります。それぞれの頭痛の特徴はネットなどで調べれば分かることなので、ここでは省略しますが、
>酷い頭痛に見舞われて、吐き気も凄く、起き上がる事もできなくなります。
ということから、まず1つ考えられるのが片頭痛です。片頭痛はどちらかというと女性に多い頭痛で、拍動性の、起きていられないほどの強い痛みがあり、しばしば吐き気や嘔吐を伴います。また人によっては、目の前に模様のようなものが漂うのが見える閃輝暗点(せんきあんてん)が現れることもあります。
片頭痛は特定のもの/ことが引き金になることが多く、有名なものでは、カフェイン、アルコール、チョコレートなどがあります(が、逆にそういうもので痛みが和らぐ人もいます)。私の場合は密閉された空間に長時間いたり、(会社員時代は)会議が予定された時間に終わらなかったりすると、よく片頭痛を起こしてました。あなたもこういう状態が10年続いているなら、何か引き金となるもの/ことに心当たりはないでしょうか?
女性ホルモンと関連があるとも言われているので、例えば私の施術では、ホルモン系の状態を調べて、それを調整するとともに、クラニオセイクラル・ワーク(頭蓋仙骨療法)による頭蓋へのアプローチなどを行います。が、何回かでスパッとよくなることは少なく、ある程度長期で診ていく必要があります。
片頭痛のほかに、もう1つ考えられるのは、化学物質過敏症や電磁波過敏症です。これらは、ごく微量の化学物質や微弱な電磁波によって頭痛や吐き気などが現れるものです。実際にそうした過敏症であるかどうかは、専門の医療機関で検査を受ける必要があります。
過敏症の場合、今のところそれを大きく改善させるのは難しいです。私も過去に化学物質過敏症の方を何人か診たことがありますが、正直、状態をわずかに改善させるくらいが関の山でした。それでも世の中には、こういうのでもバンバン治せると豪語する治療家もいるかもしれません(それが口先だけでないことを祈ります)。
ご参考までに。
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