ビタミン剤で一時的に改善したのは、ビタミンEの血行促進効果でしょう。
肩凝りを根本的に解消するには骨格の歪みを治す必要があります。
マッサージで一時的に楽になってもすぐに肩が凝ってくるのは、骨格の歪みを治さず、筋肉だけを解す(ほぐす)からです。
筋肉だけを解して一時的に改善できても、骨格が歪んだりズレたりしていると、筋肉は常に引っ張られた状態になっていてリラックスしていても筋肉は緊張状態が続いているのです。
だから、何度マッサージを受けても完治しないということになります。
そして、マッサージや整体院に三年も五年も通っているのに一向に良くならないということをしばしば耳にします。
どうしたら肩こりを持続的に改善できるのか?という質問は患者さんの当然の要望だと思います。
本来、施術院とは体調不良をなくして体調を良くする処ですから、治すのが仕事です。
私のホームページなどには書いてあることですが、自動車の故障は修理屋さんできちんと直してくれます。何年も修理に出しているのに一向に直らないということはありません。
それなのに体の不調は何年通っても完治しないのは間違っているのです。
市中の施術院できちんと治してくれないのであれば、自分で治すか、家族や知人間で治すしかないでしょう。実際、骨から治すのは難しいことではありません。正しいやり方さえわかったら、誰がやっても効果は出ます。
上手、下手の差はありますから、同じような症状でも短時間で治す人もいれば、時間や回数がかかる人もいるでしょう。それでも最終的には効果はでます。
ちょうど車の運転と同じで、上手な人は短時間で目的地に到着しますが、運転が下手な人は時間がかかります。それでもちゃんと目的地には到着できるのです。あの人は運転が下手でいつまで走っても目的地に到達しない・・・ということはありません。
それは、正しい方向に向かって正しく運転する方法を学んでいるからです。
ですから、間違った方向に走ったのでは何時間走っても目的地には到達できないのです。
あるいは運転の仕方そのものが間違っていたら目的地には到達できません。
肩凝りを治すのも、同じことです。
特殊な能力や才能で治すのであれば誰にでも治せるということにはなりませんが、病気や体調不良を治すのは人体に備わっている『自然治癒力』ですから、正しい療法を知って適切に治せば誰でも効果を出せるのです。
肩凝りや腰痛などの痛みは勿論のこと、ほとんどの慢性病は治せます。
不安症、恐怖症、パニック障害、ヒステリー、うつ病、糖尿病、アトピー、リウマチ、食物アレルギー、化学物質過敏症など、難病といわれるものも治せるのです。
【肩こりの具体的な治し方】
患者は下向きに寝て施術者が肩甲骨を上下方向(頭、足方向)に押して動かすことで肩甲骨がほぐれます。これで肩こりが治ることもあります。さらに背骨の歪みや変形を掌(てのひら)を使って物理的に押して、骨の歪みをなくすることで肩凝りは解消します。
この時、押すだけでは効果が出ませんので、背骨を横方向(背骨に対して直角に)に揺らせながら押し込むとよくほぐれて効果が出ます。
<肩関節、鎖骨>
肩関節は、患者さんが椅子に座って、施術者が後ろから患者の肘のあたりを持って肩を後ろ回しで回します。鎖骨のずれはこれで治ることがあります。
本格的な療法では、まず、骨格の周囲の筋肉を弛めておいてから、骨の歪みを治し、最後に筋肉を締めるという方法で治します。
アマチュアの場合は、本格的な手順ではなく、初めから骨格の歪みを治せばいいでしょう。
【吐き気や頭痛についての補足】
肩凝りがひどくなると吐き気や頭が重くなる症状が出ることがありますが、その場合はさらに頸椎の異常も考えられます。
首にしこりができている、首の骨格がズレている、軟骨が出ているなどの異常で首の神経が圧迫されて症状がでるのです。
天気が悪くなると症状がひどくなるという場合は、間違いなく頸椎の異常がありますから、首を治す必要があります。