
ふくらはぎの筋肉痛には様々な原因があります。
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれていて、血液を心臓に送り返すポンプの役目をしています。ところが疲れるとむくみが出たり痛みを生じる事もあります。特に長時間立ちっぱなしでいると、ふくらはぎはむくむと同時に痛みを感じるようになります。
スポーツ後の筋肉痛とはまた違った「だるさ」が加わる為に何をしても痛くてたまらないので何とか解消は出来ないものかと考えるものです。
今回はそのふくらはぎの筋肉痛の原因に加え改善方法をご紹介します。
筋肉痛はこうして改善する!3つのセルフケア
1.マッサージする
筋肉痛になると、ふくらはぎはコチコチに固まってしまっていますからお風呂上りに緩めて伸ばすことで、筋肉痛を和らげ、むくみも取ることが出来ます。同時にリンパの流れを良くすれば、筋肉痛になりにくくなるので習慣にしましょう。
ふくらはぎの筋肉が痛い時のマッサージ法「和歌山の整体・廣井整体院」
2.ストレッチをする
ふくらはぎの痛みに寝ながら出来るセルフマッサージ
誰もが悩む筋肉痛を早く治すストレッチ方法とは?
ふくらはぎの筋肉の痛みに効く筋膜ストレッチ
3.テーピング
痛みが辛い時は、テーピングが便利です。また予防のためにも使うことができます。
テーピング用のテープはドラッグストアなどに置いてありますので、気軽に手に入れることができます。
テーピングの方法についてはYoutubeなどで動画検索するとたくさんでてきます。
女性の場合にはストッキングやタイツに映ってしまうために難しい事もあるでしょうが、家にいるときにはテープでサポートしてあげるといいでしょう。
筋肉痛にも種類がある!
ウォーキングやスポーツをした後に起こる痛みの中でも多いのが「筋肉疲労」による筋肉痛です。運動不足の解消にスポーツを始めた人に多く見られます。登山等でも、「膝が笑う」と呼ぶガクガクしてしまうのも筋肉が疲労してしまうからです。
筋肉痛が起こるメカニズムに関しては諸説あります。
1つは、乳酸が増えることで疲労物質が筋肉に残り、酸素の供給が阻害されて痛みが起きるという説。
通常、筋肉は動かすと酸素を取り入れていますが運動していない筋肉は酸素が不足しているので、いきなり動くと酸欠状態となり乳酸が増えます。それにより酸素の供給が阻害され、痛みが起こるという考え方があります。
また、筋肉を構成する筋線維が傷つきそれを修復する過程で炎症が起きるという説もあります。
前者の方を知っている人が多いとは思いますが、現在では後者の説が有力とされています。
その他にもマラソン選手がいきなり足を抱えて倒れ込むような筋肉損傷による筋肉の痛みは、筋肉繊維が切れたり損傷する事で起こります。セトロニンやヒスタミン等が筋肉内で作られると痛みが走り歩けなくなる程の痛みが出るのです。
筋肉痛を引きずらない為に、スポーツの後には良質のタンパク質を!
乳酸を溜めないためにも、タンパク質を摂って疲労を早く改善します。
クエン酸ドリンクやプロテインパウダーも、便利なのでスポーツの後には利用してください。普段からも、タンパク質をしっかりと摂取して乳酸を溜めない筋肉を作ることも大切です。毎日の軽い運動やストレッチで、筋肉痛しらずのふくらはぎを手に入れませんか?
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ふくらはぎの痛みの関連記事
古傷の痛みを引きずらないために。覚えておきたい、たった1つのこと
スポーツの秋になってきました!
うちも10月には子供の運動会がありますが、台風や秋雨前線による雨が心配です。
こんなスッキリしないジメジメの天気になると、昔、ケガをしたところが疼くなんてことはありませんか?
そう言えば…
「運動会の練習中に捻挫したなぁ」とか、「事故でケガしちゃったなぁ」とか、思い出される方もお見えになることでしょう。
なぜ、このように昔の傷が疼くのでしょう?
古傷が痛む現象は科学では明らかにされていない
実は、『古傷が痛むという現象』について、科学ではまだ分かっていません。
なぜなら、検査で確認できる体の部分は修復、再生しているからです。
ですから、時間が経ったにも関わらず感じる痛みは病院の先生には全く理解できないのです。
折れた骨はくっついている
切れた靭帯(じんたい)はつながっている
傷付いた皮膚は戻っている
それにも関わらず、痛いのは…
あなたの体重のせいにされたり
あなたの年(とし)のせいにされたり
あなたの持病のせいにされたり
結局、検査をしても分からないから、『気のせいだ!』と言われてしまうのです。
これでは、痛いと感じている方は納得できません!
でも、諦めないでください。
あなたが痛みを感じるということは、体の中で炎症反応(治るための反応)が必ず起きています。
筋肉の治療が行われないため古傷が残る
今の日本の保険制度では、炎症反応の原因は目で見てわかる損傷や変化(傷や異常のこと)しか治療してくれません。
ところが、炎症反応は目で見てわかる原因ばかりではありません。
『手で触ってはじめて分かる原因もある』のです。
その一つが、筋肉の病気。
例えば、ケガや事故によって骨を折ったとしましょう。
骨が折れるほどの大ケガです。
当然、まわりの筋肉まで一緒に傷付いている可能性は高いですね。
ところがレントゲン検査や、MRI検査では、骨折の詳細は分かっても、小さな筋肉の傷は分かりません。
検査の段階で発見できなかった筋肉の傷は治療されずに、骨の治療だけが行われてしまうことでしょう。
その結果、筋肉の傷は残ってしまい、時間の経過とともに炎症を起こしやすくなってしまうのです。
古傷が痛まないようにするには、筋肉の傷も気遣うこと
古傷を痛まないようにしたいのなら、筋肉の傷もケガや事故をした際にきちんと治しておく必要があります。
そのためには、まず、ケガをした場所を丁寧に触診(手で触る検査)して筋肉の傷を確認します。
筋肉の傷口付近では切れた衝撃で強く縮んでしまっています。
その傷口を触ると、触られた方は「あ!そこがケガをして痛いところ!」と傷口であることがすぐに分かります。
あとは、その部分を指で優しくマッサージをして筋肉の緊張を緩めれば、徐々に傷口がふさがっていく感覚が分かります。
触られている方(ケガをされた方)も傷口がふさがっていくと同時に痛みが「楽になってきた」と感じますのでそれを目安にしてください。
だいぶ傷口がふさがった。
痛みがかなり楽になった。
このようになれば、筋肉の傷口の治療は大丈夫です。
あとは、折れた骨の整復や切れた靭帯の整復を行ってください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
検査では異常が示されない筋肉の傷に対して、この「ひと手間」があるだけで古傷に悩まなくても良くなるのですが、保険の対象外なので、病院では期待できない治療ですね。
皆様もスポーツの秋、今年は雨で地面も滑りやすいです。
ケガや事故には十分お気を付けてくださいね。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました!
筆者プロフィール
中村金雄
TMBCマッサージ院院長
名古屋市・金山にて筋肉専門の治療院「TMBCマッサージ院(筋肉内の血液循環をあなたに合わせて整える療法)を拠点に活動中。
全身の筋肉から悪いところを探り当てる筋肉専門の治療が「魔法の指」と呼ばれ口コミで評判になる。今でも東京、神戸、高山、和歌山より月に一回、新幹線で名古屋まで通われるファンがいるほど。
現在、筋治療を行うと同時に、徒手療法研究会で筋触擦講師、筋治療セミナーの開催など、筋治療の普及にも努めている。
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ふくらはぎの肉離れはストレッチで予防!そのポイントとは?
ふくらはぎの肉離れを経験して痛い思いをしたことのある方は、ストレッチで予防しようと考える方が多いでしょう。
しかし、予防に良さそうなストレッチを実践するにも、「また肉離れを起こしてしまうのでは?」と言う不安はなかなか拭えないかも知れません。
では、ふくらはぎの肉離れを予防するのに効果的なストレッチ、ストレッチのポイントを見ていきましょう。
肉離れを起こしたら、ストレッチよりも痛みを落ち着かせるケアを!
ふくらはぎの肉離れを予防するためのストレッチは、あくまでも予防対策としてのストレッチです。
肉離れを起こしている時は、筋肉が損傷している状態です。
ですので、肉離れの激しい痛みを感じている間は、患部を休ませるようにしましょう。
大切な試合の練習や試合中などでやむを得ず運動しなければならない場合には、出来るだけ患部に負担がかからないようテーピングなどで固定しましょう。
ストレッチを行うのは、安静時の痛みが無くなってから!
ふくらはぎの肉離れを起こして、安静時の痛みを感じている間は患部を冷やして出来るだけ安静に過ごします。
ストレッチをし始めるタイミングは、安静にしていて痛みを感じなくなってからです。
ちなみに、急性期の痛みを感じている期間は、平均的には2週間近くと言われています。
ただ、人によって急性期の期間や症状などは異なりますので、安静時に痛みがあるかないかを目安にし、できるだけ専門家に相談しながら、ストレッチのスタート時期を判断しましょう。
いきなり負荷の強いストレッチや運動をしないこと!
「少しでも早くふくらはぎの肉離れを起こす前の状態に戻りたい!」と思って、いきなり負荷の強いストレッチや運動に挑戦してしまう方もいるかも知れません。
しかし、安静にして患部を休めていた状態から急激に強い負荷を与えるのは、急性期の痛みを再発させてしまう原因になります。
まずは、軽いストレッチ、ウォーキング、ジョギングなどで、少しずつふくらはぎを負荷に慣らしていくことを考えましょう。
小さめの段差を使って壁に手を付いて体を支えながら、足の指の付け根より少し中側までを台に乗せて昇降運動を行うのも良いでしょう。
運動前に行うとふくらはぎのトラブルの予防対策になるストレッチ!
運動前にふくらはぎの柔軟性を高めておくと、肉離れの予防になります。
そこで、運動前にお勧めのストレッチの方法について見てみましょう。
まずは、爪先は前に向けた状態で両足を前後に開き、後ろ足の踵は床に付けたままふくらはぎの筋肉を伸ばします。
片足のふくらはぎを伸ばしたら、もう片方のふくらはぎも同じように伸ばしてみましょう。
まとめ
ふくらはぎの肉離れはストレッチで予防対策が可能なのですが、ストレッチはただやれば良いと言うものではありません。
肉離れを起こしていて安静時の痛みがある場合には、患部をアイシングして安静にすることを第一にしましょう。
そして、安静時の痛みが無くなったら、軽めのストレッチや運動から始めて少しずつ体を慣らしていきましょう。
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ふくらはぎのマッサージが痛いと感じるときに考えられる3つの原因
体の不調を改善できると思ってふくらはぎのマッサージをしたものの、痛いと感じることはありませんか。
体の健康状態が分かると言われているふくらはぎで痛みを感じると言うことは、どこか体の不調を疑いたくなるかも知れません。
では、ふくらはぎのマッサージで痛いと感じられるのには、一体何が原因なのでしょうか。
マッサージで筋肉を痛めた可能性が!
ふくらはぎのマッサージで痛いと感じる時に、まずはマッサージでふくらはぎに与える力加減について考えてみましょう。
痛みを感じると言うことは、もしかしたら必要以上に力が強すぎているのかも知れません。
あるいは、ふくらはぎが元々硬い方だと、少し力を加えただけで痛みを感じることもあるかも知れません。
実際にマッサージによって内出血や筋肉を痛める方もいるようですので、マッサージの力加減には十分に注意が必要です。
動脈硬化を起こしている場合もふくらはぎに痛みを感じやすい!
動脈硬化と言えば危険な病気として知られていますが、血管が硬く細くなって詰まりやすくなり病気です。
血液の通り道である血管が細くなると言うことは、それだけ血液の流れが悪くなると言うことです。
動脈硬化になるとふくらはぎのマッサージを行った時だけではなく、普通にしていても痛いと感じることが多いです。
このまま放置しておくと、歩行困難の危険性も命の危険性もありますので早めの対処が必要です。
肉離れでふくらはぎが痛い可能性も!
特に普段スポーツをしている方だと、スポーツによる負荷に耐えられずに肉離れを起こしてしまうことがあります。
ちょっとした痛みであれば筋肉痛なのでしょうが、激痛を感じる時には筋肉痛ではなく肉離れかも知れません。
肉離れの場合は激痛を感じている時のマッサージは避けなければいけません。
足にむくみがある時もマッサージで痛みを感じやすい!
ふくらはぎのマッサージは、むくみを解消するために行う方も多いでしょう。
しかし、足のむくみが原因でマッサージ中に痛いと感じることがあります。
そもそも、むくみは血液やリンパの流れが滞っていることで起こるものです。
それで、滞留した血液やリンパと一緒に、老廃物や余分な水分がふくらはぎに溜まることで痛みを感じやすくなるのです。
マッサージも良い対策になりますが、長時間の同じ姿勢、体を冷やすことなどを避けることもむくみ対策をすることも大切です。
まとめ
ふくらはぎのマッサージをした時に痛いと感じる時には、筋肉を痛めていたり、肉離れを起こしていたり、足がむくんでいたりなどの可能性があります。
また、動脈硬化の可能性も考えられます。
マッサージを行う前から痛いと感じる場合には、無理してマッサージを行うことはせず、まずは痛みの原因を特定することが大切です。
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ふくらはぎのマッサージで効果が期待できる5つのこと
足のマッサージと言うとふくらはぎのマッサージを行う方が多いのですが、ふくらはぎのマッサージには色々な健康効果、美容効果が期待できるようです。
ふくらはぎは「第二の心臓」と言われるくらいに大切な部分で、ふくらはぎの柔らかさが健康状態を表しているとも言われています。
では、ふくらはぎのマッサージでは、一体どのような効果が期待できるのでしょうか。
良いふくらはぎと悪いふくらはぎがある!
ふくらはぎのマッサージの効果を考える前に、自分のふくらはぎの状態をチェックしてみましょう。
まず、良いふくらはぎの状態は、しこりが無くて柔らかく張りがあり、適度な温かさを感じることが出来ます。
逆に、悪いふくらはぎの状態は、硬かったり冷たかったりします。
ふくらはぎが熱くて硬いと高血圧、熱くて柔らかいと風邪や急性炎症の疑いがあります。
ふくらはぎが冷たくて硬いと婦人病や自律神経失調症、冷え性など、冷たくて柔らかいと腎臓病や糖尿病が考えられます。
ふくらはぎのマッサージには血液循環を良くする効果が!
血液は心臓から動脈に押し出されて、毛細血管で栄養や酸素を供給します。
そして、代わりに二酸化炭素や老廃物を持ち帰り、静脈を通って再び心臓に戻ります。
そこで、筋肉は静脈を流れる血液に対するポンプ的な役割を果たしており、中でもふくらはぎの筋肉は心臓からもっとも離れた場所にあります。
ふくらはぎをマッサージすることには足の血液を心臓に向かって押し戻し、全身の血液循環を良くする効果が期待できるのです。
血行が良くなると免疫力アップにも!
血行が悪いと、どうしても栄養やホルモンまでが滞留してしまって体が冷えやすくなります。
末端にまで血液が循環しにくいと言うことは、心臓や胃腸、腎臓などの内臓の機能にも支障が出てしまうと言うことです。
実は、体温が1度下がると、基礎代謝は1割以上も低下して免疫力も3割以上低下すると言われています。
逆に、ふくらはぎのマッサージで血行を良くすることが出来れば、免疫力をアップして内臓の機能を高める効果が期待できます。
ふくらはぎのマッサージにはむくみの解消や美肌効果も!
ふくらはぎのマッサージを行うと、二酸化炭素や老廃物の含まれた血液を心臓に押し戻して体外に排出しやすくなります。
ですので、むくみの原因を解消して、脚のラインを綺麗に整える効果が期待できます。
また、血行が良くなると肌の細胞に酸素や栄養を供給しやすくなり、新陳代謝を活性化することにも繋がります。
古い角質から新しい角質への生まれ変わりをスムーズにして、美肌を維持する効果も期待できます。
まとめ
心臓と同じように全身の血液循環において大切な役割を果たしているふくらはぎは、さわって感じることで体の不調のサインをとらえることもできます。
ふくらはぎのマッサージには全身の血液循環を良くして、内臓の機能や免疫力を高める効果が期待できます。
健康効果に限らず、むくみを解消して美脚効果、新陳代謝を活性化して美肌効果などの美容効果も期待できます。
ぜひ毎日の習慣に取り入れてみるといいでしょう。
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【動画あり】ふくらはぎがつる(こむら返り)8つの原因と、9つの改善・予防方法
こんにちは!
さっき急にふくらはぎをつってしまって
冷や汗をかいていた、
モズク治療院の新人整体師、小宮りんです。
みなさんもこの経験、一度はありますよね?
ふくらはぎがつると、もうどうしようもない痛みに耐えるしかない・・・
痛みをとめる方法があればと思いながら痛みがひくのを待つだけ・・・そんな人は多いかと思います。
早くこの痛みから解放される方法はないのか?
そもそもなぜ、いきなりふくらはぎはつるのか?と疑問に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、ふくらはぎがつる原因と予防法についてご紹介していきたいと思います。
ふくらはぎがつる原因は?
ふくらはぎがつる状態をこむら返りともいいます。
昔、日本では「ふくらはぎ」を「こむら」と呼んでいたためこの名称が今でも使われています。
この症状は、運動をしてる時や寝ているときなど、様々な状況で起きてきます。
この原因は一体どんなものがあるのでしょうか?
ふくらはぎがつる8の原因についてみていきましょう。
ふくらはぎがつってしまったときの対処法
急にふくらはぎがつってしまった!
そんなときに試していただきたい対処法を紹介します。
身体のことに関してプロフェッショナルな整体師さんや柔道整復師さんなどが解説している動画ですので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
足がつる(こむら返り)の時の対処法
こむらがえりの原因と対処法とは?
腰が冷える事によって起こるこむら返りの対処法!
あしがつる(こむら返り)に効果のあるつぼ
ふくらはぎがつる前に予防したい!そんな方に実践していただきたい動画5選
ふくらはぎがつって痛い思いをするのはもうたくさん!という方のために予防法をご紹介します。
ぜひ継続して行ってみてください。
寝ている時に足がつるの(こむらがえり)を防ぐ簡単マッサージ法
こむら返り簡単予防法
腹筋力が不要のふくらはぎ、すねのストレッチ体操
こむら返り予防のストレッチ
寝ている時のこむら返りを予防しよう!
ふくらはぎがつる8の原因
1.栄養不足
ふくらはぎは栄養不足が原因でつることがあります。
つるとは、筋肉が痙攣をおこした状態です。足の神経が異常な興奮をすると、筋肉の痙攣の原因となります。
神経を異常興奮させる理由として、ビタミンB1の不足、カルシウムやマグネシウム、カリウムやナトリウムといったミネラル分の不足などが考えられます。
ビタミンB1は、体の神経の働きを正常に保つうえで欠かせない栄養素です。
これが不足すると手足の神経に異常が出やすくなり、ふくらはぎなど足の筋肉がつることもあります。
体内にある微量ミネラルは、尿や汗とともに体から自然に排出される栄養素です。
汗をよくかく夏場などは、気づかないうちに体がミネラル不足をおこし、ふくらはぎがつりやすくなります。
2.加齢
中高年になると、何もしていないときや就寝中にふくらはぎがつることが増えます。
若いころと比べて中高年の方の体では、足の筋肉量の減少と動脈硬化の進行がおこっています。
これらはどちらも、足の血流を低下させてふくらはぎの筋肉を痙攣させる原因です。
下半身の血流が低下すると、ビタミンやミネラルなどの栄養素が足へ十分に供給されなくなります。
このため日常生活のなかの少しの運動でも筋肉が疲労し、とくに運動をしていなくてもふくらはぎの筋肉がつることが増えると考えられます。
3.冷え
下半身への血流の低下は、筋肉自体の冷えによっても引き起こされます。
体温が低く冷え性の人や運動不足の人、1日中デスクワークで足をあまり動かさない人などは気をつけましょう。
こうした人は足の筋肉が冷えて血流が悪くなり、ふくらはぎの筋肉が緊張した状態になっているからです。
気温の低い冬のほうが、筋肉は冷えやすいのが一般的です。とはいえ冷房の効いたオフィスで仕事をする人は、季節を問わずこむら返りをおこしやすい状態にあるといえます。
4.足の血液不足
足の血流不足の原因として、中高年の場合は動脈硬化も考えられます。
動脈硬化とは、動脈の壁が分厚くなったり硬くなったりする疾患です。この病変が足の動脈におきると、下半身の血流が悪くなります。
足の血管に生じる動脈硬化は、閉塞性動脈硬化症とよばれます。軽症のときは足にしびれを感じる程度です。
しかし病状の進行につれて血流がますます悪くなり、ふくらはぎの筋肉が頻繁につるようになります。
一般には男性のほうが足の動脈硬化をおこしやすいといわれます。
しかし女性でもタバコを吸う人、脂っぽい食事が好きな人、高血圧の人、肥満気味の人は、動脈にダメージを与えやすいので注意が必要です。
5.脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア
脊柱管狭窄症または腰椎椎間板ヘルニアなどの初期症状として、ふくらはぎの筋肉がつりやすくなることがあげられます。
脊柱管狭窄症とは、腰の脊柱管が狭くなり、中の神経が圧迫される疾患です。
椎間板ヘルニアは、腰の骨の椎間板がずれる疾患です。飛び出した椎間板が、背骨内部の神経を刺激します。
どちらの疾患の場合も、腰から下に激しい痛みが生じます。そのため下半身の筋肉は強く緊張したままになり、血流も悪化します。
これらの原因で、ふくらはぎの痙攣がしばしば引き起こされると考えられます。
6.脳梗塞や脳腫瘍など命にかかわる危険な病気
脳梗塞や脳腫瘍などの疾患があると、ふくらはぎの痙攣がおきることもあります。
普通のこむら返りと違い、こうした疾患がある場合はこむら返りが慢性化することが特徴です。
脳梗塞とは脳の血管がつまる病気で、動脈硬化をおこしている人に多くみられます。
動脈硬化は、全身の血管で病状がほぼ同時に進行するのが特徴です。
脳梗塞の症状がでるころには、大抵の人は下半身の動脈もつまりやすくなり、血流が悪化しています。そのため脳梗塞の前兆として、ふくらはぎのつりが見られることがよくあります。
疾患の部位によっては、脳腫瘍の場合にもふくらはぎなどの足の筋肉につりが見られます。
腫瘍が原因で脳神経に突然刺激が加わり、手や足の筋肉が痙攣するからだと考えられています。
7.妊婦
妊娠後期になると、ふくらはぎがよくつるという妊婦の方が増えます。
妊婦のこむら返りは、骨盤が広がること、下半身の血流が悪化することなどによって発生します。
胎児が大きくなるにつれ、骨盤は左右に大きく広がります。
骨盤の広がりに合わせて足の筋肉も引っ張られるため、これを元に戻そうとしてふくらはぎの筋肉が強く収縮します。これが妊婦のこむら返りの原因のひとつです。
妊娠後期にかけて妊婦の体重が増えることも、ふくらはぎの痙攣をおこす原因となります。
大きな体重を受けることで、足の筋肉は血行不良の状態になるからです。
また過剰な体重の負担を受け、ふくらはぎがつねに筋肉疲労をおこしてしまうことも、足のつりの原因だと考えられます。
8.運動不足
普段運動不足の人は、急に激しい運動をするとふくらはぎがつることがよくあります。
運動習慣のない人が、足を激しく動かすとき、たくさんの汗をかいたときには注意が必要です。
運動不足の人が足をいきなり動かすと、下肢の筋肉の運動神経が過剰反応することがあります。このとき、ふくらはぎの筋肉が収縮したままになるのがこむら返りです。
また運動で汗をかくと、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が体内から急に失われます。
筋肉を動かすためには適度なミネラルが必要です。汗をかいたあとはこれらが不足することで、筋肉がつりやすくなります。
予防には食事の改善も大事!
食事内容を普段から気をつけることで、ふくらはぎのつりを予防していくことが大切です。。
筋肉の動きを正常に保つには、適度なミネラル分とビタミンB1を適度に摂取するように心掛けましょう。
ミネラルのなかでは、とくにカルシウムとマグネシウムを積極的に摂ることが大切です。
カルシウムは小魚や乳製品にたくさん含まれています。マグネシウムを補うには、納豆、豆腐、湯葉などの大豆製品のほか、乾燥わかめやひじきなどの海藻類、牡蠣やあさりといった貝類、アーモンド、マカデミアナッツ、ゴマ、かぼちゃの種などの豆種類を食べるようにしましょう。
ビタミンB1は糖質を代謝するときにも使われます。
甘いものをよく食べる人や飲酒習慣のある人がこむら返りを予防するには、ビタミンB1をより多めに補給する必要があります。
ビタミンB1をとくに豊富に含む食品として、豚肉とうなぎがあげられます。
コイやフナなどの魚介類、グリーンピースや大豆といった豆類も、このビタミンの含有量が多い食品です。
大きな病気が隠れていることも!気になるときは医療機関に相談を!
ふくらはぎが頻繁につる場合は、背後に深刻な病気が隠れていることがあります。
進行した糖尿病や腎疾患、甲状腺疾患が、こむら返りの原因として考えられるからです。
ふくらはぎのつり以外に気になる症状があれば、病院へすぐに行くようにしましょう。
動脈硬化が進行したときに引き起こされるのが、閉塞性動脈硬化症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気です。
しかし動脈硬化そのものの原因として、その人が糖尿病を患っていることが少なくありません。
慢性的なこむら返りだけでなく、のどの渇き、体重の減少、多尿などの症状のある人は、糖尿内科を受診してみるといいでしょう。
腎不全の場合も、ふくらはぎのつりが症状として見られます。機能の下がった腎臓では、ミネラルの排泄や吸収がうまくできなくなるからです。
尿量の減少、体のむくみ、食欲不振などの症状も同時にみられる場合は、循環器科を受診してみましょう。
甲状腺という組織の機能が低下したときも、ふくらはぎがつりやすくなります。
甲状腺は、ホルモン分泌を調節する組織です。ホルモン分泌量が狂うと運動神経に異常が生じるため、こむら返りをおこしやすくなります。
代表的な甲状腺の病気として、バセドウ氏病や橋本病などがあげられます。のどの下あたりを触って甲状腺に腫れを感じたら、まずは内科を受診してみるといいでしょう。
病院で異常がない場合、治療院に相談することも1つの選択肢
鍼灸や整体などの東洋医療が、こむら返りの治療に効果をあげることがあります。
こむら返りには鍼治療が効果を期待できます。ツボに刺激を与えることで足の神経の興奮を鎮め、筋肉の動きを正常に戻すことができるのです。
また整体で足をマッサージしてもらうことも、症状改善に効果があります。
ふくらはぎがつる原因のひとつは血行不良です。マッサージで筋肉をほぐして血流を増やし、筋肉の冷えを解消すれば、ふくらはぎがつりにくくなる場合もあります。
まとめ
中高年や運動不足の人、または妊婦の人などは、ふくらはぎがつることが多くなります。
ふくらはぎのつりは自分で治すことができます。痛みが出ても慌てずに対処し、症状が落ち着いてきたら足を十分に温めるようにしましょう。
予防するには、普段から足を冷やさないようにする、食事内容を見直して必要な栄養素をしっかり摂るようにするなどの工夫が効果的です。
ふくらはぎが慢性的につる場合や、ほかにも気になる症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。重篤な疾患がこむら返りを引き起こすことは珍しくありません。
病院で異常が見つからなければ、鍼灸院や整体院で治療を受けてもいいでしょう。東洋医学の治療で、ふくらはぎのしつこいつりが改善することもあります。
登場人物
小宮りん
モズク治療院で新人整体師として頑張ってます! 整体歴2年の23歳。 骨格模型を眺めながらコーヒーを飲むのが趣味。 206個ある骨の中でも大腿骨が特に好き。 Twitterは初めてだけど、ドンドン絡んでください! 「ヘルモア」っていうサイトでコラム書いてます。
Twitterフォローはお気軽に♪。
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ふくらはぎの痛みの相談
僕はよくふくらはぎがつるのですが、その原因が知りたいです。何もしてないのにふくらはぎがつることもあります。運動不足でしょうか?それならいいんですが、もし何かほかに原因があれば改善したいです。21才です。...
40代の会社員、女性です。
1年くらい前から、仕事で長時間椅子に座っているせいか、ふくらはぎの浮腫みが辛いです。夕方になると足がむくむレベルではなく、1日中むくんでいる状態です。
特に、左足のふくらはぎが気持ち悪いので仕事中なはしょっちゅう足を曲げたり正座したりしています。気が付くと、昔穿けてい...
5ヶ月前辺りから左太ももの裏からふくらはぎの裏までの外側の筋(?)辺りが痛みます。
痛みの質は酷い時はキリキリと痛みます。
寝ている時に体の左を下にしてお尻辺りが押されると連動して痛みます。
4ヶ月程前からスポーツジム通いを数年ぶりに再開しましたがそれ以前からの症状で
クロストレーナーなどの...
アキレス腱を子どもに思い切り踏まれました。
わざとではないのですが、三度同じところを踏まれています。
そのときは、30分ほど動けなかったものの、動けるようになり、アキレス腱は痛くはなかったので、そのままでいました。
すると、アキレス腱ではなく、足首の下あたりがどんどん痛くなってきました。
抑...
就寝時に目が覚めた時、朝方に近い時間帯の時はぐーんと背伸びをしたくなりがちなのですが、その時にふくらはぎに力が入りこむら返りなった経験が幾度もあります。
その度に痛くて痛くてたまらなく、隣で寝ている妻は慌てふためく状態にもなってしまいます。
どうして良いのか分からず、とりあえず妻は私のふくらはぎ...