みんなの健康相談

僧帽筋の異様な肩こりに悩まされて

先生からのアドバイス 5件

兼業主婦です。普段から家事は休みがなく、事務でも働いています。
家事では、かなり重労働、手先を使用していて関節の痛みもあります。
目を酷使することが多いですが、パソコンをはじめとした機械の使用や同じ姿勢での仕事で血流が悪く首から肩にかけて硬くなります。

マッサージや鍼鍼灸に行くと、いつも緊張してるの?しんどくないの?と言われる始末。
体はしんどいと感じる時と、感じていない時があります。また、1週間ペースで肩こりを感じることがあります。
僧帽筋はじめ筋肉には余裕がなく、もう筋力を使用できないような感覚です。
この痛みは表現しようがないのですが、マッサージ機を使って何時間ほぐしても肩が硬くて重たい、しんどい状況。
肩こりではなく他の原因じゃないかと思うくらいです。

定期的にストレッチを行うことで、楽になることもありますが、一時的です。
僧帽筋はじめ肩こりを感じる時とない時があるのはどうしてでしょうか?

ゆふこさん
2023/8/14

先生からのアドバイス

蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)
埼玉県草加市
高澤昌宏先生
蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)
埼玉県草加市
高澤昌宏先生
アドバイス 437件
ありがとう 701件
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2023/8/14

「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)の高澤昌宏です。

肩こりに悩んでいる、という相談は「ひとさぽ」でもよく目にしますが
>僧帽筋の異様な肩こり
というのは、なかなか見ない表現です。多分、マッサージや鍼灸などで治療家から「僧帽筋が…、僧帽筋が…」ということを言われてきたのでしょう。

>目を酷使することが多いですが、パソコンをはじめとした機械の使用や同じ姿勢での仕事で血流が悪く首から肩にかけて硬くなります。
ということについては、そういうふうに言う人は多いですが、人は何か体に不調があると手近なところに原因を求めてしまうものなので、本当にそれが原因かどうかは分かりません。
そこでちょっと、肩こりが起こるメカニズムについて述べておきましょう。

まず筋肉性の肩こり。これは痛みやこりを感じさせる発痛物質が肩周辺に滞留することによって生じます。揉みやマッサージなどで痛みやこりが軽減するのは、そうした手技で滞留した発痛物質を周囲に散らすからです。ただ、もちろん散らしているだけなので根本的な解決にはなりません。それと気をつけなければならないのは、強い揉みやマッサージによる弊害です。人の体は表皮、真皮、筋膜、筋肉、…と何層もの構造になっていて、それぞれの間に微妙なスペースがあることで、体液の流れが確保されていますが、強揉みなどでそのスペースが潰されてしまうと、皮下の体液の流れが滞り、その結果、発痛物質が滞留しやすい体をわざわざ作ることになってしまいます。あなたもそうなっていないでしょうか?

次に内臓の問題から来る肩こり。例えば、医療関係者なら「特に頻繁に左の肩こりを訴える患者は一応、心疾患の可能性を疑う」ということは学生時代に叩き込まれます(実際には右に出ることもあるし、心疾患があっても肩こりなど全く感じない人もいるので、あまり当てにならないものですが)。同じように、肺の状態の悪さが肩のこりや痛みとして感じられるケースがあることも、よく知られています。私が教わった先生の1人が遭遇したケースには、肩こりが膵臓癌のサインだったというのもあります。ですから、肩こりをすぐ「長時間デスクワークしてるから」、「姿勢が悪いから」などと理由づけてしまうと、それによって重篤な疾患の発見が遅れてしまうこともあることは知っておくべきです。

最後に心理的・感情的な要因による肩こり。肩は頭部に近いこともあって、ストレスなど心理的・感情的なものの影響を強く受けます。特に僧帽筋と胸鎖乳突筋は脳神経の1つ、副神経の支配を受ける筋肉で、脳神経の直接支配を受ける筋肉はこの2つ(正確には左右あるので4つ)のみです。私も過去に強いストレスから首が回らなくなってしまったことがあります。多分、それで治療院に行ったら「ああ、これは寝違いですね」などと言われて、揉みやら矯正やらをされていたところでしょう。あなたの書いた相談内容からは、心身が相当疲弊しているらしいニュアンスが感じられるので、それが肩こりとなってサインを送ってきているのかもしれません。それが
>マッサージや鍼鍼灸に行くと、いつも緊張してるの?しんどくないの?と言われる始末。
という下りからも覗えます。

いずれにせよ、今やっているさまざまな対策が効果を上げていないのは、やっている対策(例えば受けている施術の方向性)が的外れか、対策自体が肩こりの原因になってしまっているか、ではないかと思われます。改めて、自分の肩こりの「本当の」原因は何か?というところから考え直してみることをオススメします。

──

蒼穹堂治療室
埼玉県草加市吉町2-3-10レジデンス草加1-B
TEL:048-922-7695
https://sokyudo.sakura.ne.jp

筋膜療法 腱引き二生院
鹿児島県鹿児島市
荒武祐宏先生
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鹿児島県鹿児島市
荒武祐宏先生
アドバイス 673件
ありがとう 206件
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2023/8/14

 肩こりを感じる時と感じない時があると感じておられるのは、ご自分のからだを客観的に、冷静に観察しておられるという意味でとてもいいことかと思います。

〇客観的な観察が必要な理由
 自分のからだを客観的に観察することなく、単にきつい、きついと思い続けることは、自分にきついと言い聞かせるようなもので、自律神経もきついのが常態であると勘違いするようになり、きつい信号を出し続けるようになってしまいます。
 そういう意味で、ご自分のからだを客観的に観察することは非常に重要なことです。

〇体調は常に一定ではなくてあたりまえです
 さて、肩こりを感じる時と感じない時があるということですが、そもそも人間のからだは常に状況が変わります。
 毎日同じ動きをするわけでもありませんし、同じものを食べたり飲んだりするわけでもありません。
 動きが変わればからだの状況も変わるのは当然のことで、別に不思議なことではありません。

〇こりがとれない、一時的な理由
 また、肩こりは僧帽筋だと言われる点ではとてもよく研究しておられますが、こりがたまるのは僧帽筋だとしても、こりがたまる原因が僧帽筋にあるわけではありません。
 僧帽筋は引っ張られて、引っ張られ過ぎないようにがんばることでこりがたまっているわけで、いわば被害者です。
 原因となる加害者は別にいるわけです。
 ですので、いくら僧帽筋にマッサージ機を当て続けても原因はとりされていないわけですから、楽にならないわけです。
 ストレッチの効果が一時的であるのも同じ理由です。

〇ストレッチは効果的です
 ちなみに、ストレッチはやりようによってはとても効果があると思います。
 それは、ストレッチが僧帽筋だけでなく、広い範囲の筋肉をいっぺんに伸ばすことができるからです。
 要はストレッチのターゲットを僧帽筋に限らず原因個所に広げることが必要です。

〇効果が一時的である理由
 ただし、ストレッチを原因個所に広げてもやはり効果は一時的になります。
 なぜでしょうか。
 そもそも、日常生活を送る上で、こりがたまって行ったわけです。
 そのこりがたまる行動を同じように続ける限りは、いくら取ってもまた新たなこりは生じ続けます。
 ですので、まず必要なことは、今あるこりを取る前に、こりが生じる行動を改めることです。
 これをやらなければ、効果が一時的と感じることは避けられないということは、お分かりいただけると思います。

〇こりがたまる原因
 ということで、対応です。
 まず、こりがたまる原因です。
 こりがたまるのは、行動が前かがみになると、からだの前の部分、胸やおなかの筋肉が背中や腰の筋肉を引っ張るために、僧帽筋をはじめとしたからだの背面の筋肉にこりがたまるわけです。

〇こりを生じさせない工夫
 とすると、まずこりがたまらないようにするためには、前かがみになる姿勢や行動を改める必要があります。
 前かがみを改めるのは、意識的にもできますが、常に意識することは難しいので、パソコン作業の際のモニター、机椅子などの環境を見直して、なるべく前かがみにならないようにする必要があります。

〇ストレッチやマッサージのターゲット
 また、ストレッチについても、からだの背面はもちろん、むしろからだの前面、そして前面と背面をつなぐ役割を果たしている側面の筋肉を伸ばす必要があります。
 特に側面は見逃されがちですが、非常に重要です。
 ストレッチだけでなく、マッサージ機をあてるのも側面や前面が効果的です。

〇冷静に観察する必要性
 相談者さんのように、冷静にご自分のからだを観察していけば、自律神経に負けることはありませんし、マッサージや鍼灸院などで不用意に緊張している、しんどいなどと言われても、その言葉を鵜呑みにする心配もないと思いますので、引き続き客観的な見方を失うことなくご自分の工夫を続けて行かれれば、回復していかれると思いますよ。

たかゆ整骨院
宮城県多賀城市
渡邉崇之先生
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宮城県多賀城市
渡邉崇之先生
アドバイス 13件
ありがとう 2件
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2023/8/31

おっしゃる通り、家事や事務のお仕事は手先を多く使用し、同じ姿勢での作業が多いため、関節や筋肉に負担がかかることが考えられます。そして、長時間のパソコン作業や目の酷使も、首から肩にかけての症状を引き起こす要因となることがあります。

肩こりや痛みの原因は個人差がありますが、おっしゃる通り僧帽筋などの筋肉が硬く感じることは、筋肉の緊張や血流の悪化が影響している可能性があります。定期的なストレッチは一時的に楽になることもありますが、根本的な改善には少し工夫が必要かもしれません。

なぜ僧帽筋などの症状が時折感じられるのかについては、以下の要因が影響しているかもしれません。

日常の負荷の違い: お忙しい日とそうでない日、負荷の違いや疲労の蓄積によって症状が変わることがあります。

姿勢や動きの癖: 普段の姿勢や動きの癖が、特定の筋肉に負担をかけている可能性があります。

ストレス: ストレスは体の緊張を引き起こすことがあり、特に肩や首に現れやすいです。

筋力の偏り: 特定の筋肉が過剰に使われているため、他の筋肉が弱まってしまっている可能性があります。

症状の改善を図るためには、以下のアプローチを考えてみることが大切です。

姿勢の見直し: 姿勢を意識して正しい位置で作業することで、筋肉への負担を軽減できるかもしれません。

定期的なストレッチと運動: 日常的なストレッチや軽い運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性を保ち、血流も良くすることができます。

ストレス管理: ストレス発散の方法を見つけることで、筋肉の緊張を軽減することができるかもしれません。

専門家のアドバイス: 整骨院や理学療法士に相談し、専門的なアドバイスや施術を受けることも考えてみてください。

最終的には、お一人お一人の体質や生活環境に合わせた対策が必要です。ご自身の体の変化に敏感になり、適切なケアを行うことで、症状の改善や予防に繋げられるかと思います。

恒動整体
***先生
恒動整体
***先生
アドバイス 4件
ありがとう 件
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2023/9/2

心の問題を考えたことはありますか?
肩が張ることは、自分が全てやっているとか、私があるから、皆があるとか。他の人が頼りないとか 。肩に背負っているのではありませんか。私が私がと我を張っていませんか?
肩こり、首取りをほぐすのには、手の中指の付け根と人差し指と中指の間の水かきの部分、中指と薬指の間の水かきの部分を反対の手でよく しごいてください。心を変えることと同時に行うと、必ず肩こりは良くなります。

馬込沢うえだ鍼灸院
千葉県船橋市
上田喜一郎先生
馬込沢うえだ鍼灸院
千葉県船橋市
上田喜一郎先生
アドバイス 59件
ありがとう 16件
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2023/9/11

ゆふこさん、こんばんは。

馬込沢うえだ鍼灸院の上田です。

肩こりを感じる時とない時があるのはどうしてか、とのお問い合わせの件ですが、以下一般な答えです。

例えば肩こりの場合、こるのは肩ですがコリを認識するのは脳であるため、脳の状態(精神状態、その時の気持ち、気分)に影響されます。

通常、精神的に落ち込んでいるとき、気分が塞いでいるときは、コリや痛みを強く感じ、精神的に高揚しているときにはあまり感じず、コリや痛みをまったく忘れてしまっていることもあります。

またコリや痛みを感じることよりも優先させるべきことがあるとき、コリや痛みは感じなくなります。例として、ボクサーは試合中殴られても痛みをあまり感じません。

コリはあるけれど、それを感じないケースもあれば、他覚的にはこっていないのに(他人が触ってもこっているとは言い難いのに)、本人はコリを感じているケースもあります。

以上参考までです。




注意事項

上記の回答は、東洋医学・手技療法を行なっている治療家やセラピストからの回答であり、 医師からの回答ではありません。また、質問に対する回答は診断ではありません。あくまで健康のプロフェッショナルからのアドバイスとしてご覧にいただき、ご自身の判断・責任のもとで参考にしてください。

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