「ココロとカラダ再生研究所」蒼穹堂治療室(そうきゅうどう)の高澤昌宏です。
この短い相談内容の中に「骨盤の開き」に類する言葉が3度も出てきますが、これについては何か根拠があるのでしょうか? 病院などの医療機関で医師から「あなたは骨盤が異常に開いている」と指摘された、というならともかく、今は「産前・産後の骨盤矯正」といったことを売りにしている整体院があちこちにあるので、そういったところの看板やチラシ、HPの文言や整体師の言葉(要するに営業トーク)などに踊らされているだけかもしれませんよ。また医師から指摘されるような異常なら、そもそもちょっとマッサージを受けたくらいではどうにもなりません。
それで腰痛の件ですが、原因には様々なことが考えられます。文字通り子供をおんぶに抱っこで腰を酷使しているということもあるでしょうし、
>お尻が垂れているのが悩みで
と書かれていますから、もともと殿筋群(大殿筋、中殿筋、小殿筋など)が弱化していたのかもしれません(殿筋群は体の重心を維持するのに重要な筋肉で、これらが弱化すると腰に負担が来ることがあります。ちなみに殿筋群の弱化は骨盤とは別の原因でも十分起きます)。
姿勢から来る腰痛については他の先生が書くでしょうし、そうでなくても「ヘルモア」の腰痛に関する過去の相談を見ればいくらでもそういった回答は読めますから、私は他の先生が書かないようなことを書きます。
あなたの腰痛の1つの原因として私は「『自分は骨盤の開きが治っていない』というあなたの思い込み」を疑います。
上にも述べたように、あなたは「自分の骨盤は開いたままだ」という考えに固執しているように見えます。それが事実なのか整体師による洗脳かはわかりませんが、多分あなたの潜在意識の中では「(整体院の施術を途中でやめてしまい)骨盤が開いたままの私は、いつ体に不調が現れるかもしれない」、「いつ不調が現れても不思議じゃない」という恐れと不安と期待(!)が交錯しているのではないでしょうか。だから体はあなたのその期待(笑)に応えて腰痛という不調を現してくれた──のだとしたら?
>家で出来る骨盤ケアを詳しく知りたいです。
ということをご所望なので、私は「仮に骨盤が開いてたって大事ない。骨盤の開きごときで腰痛なんかになってなるものか!」と思うようにすることを提案します。腰痛、特に慢性腰痛は姿勢の悪さや骨の歪みといった構造的な問題より心理的な要因の方が大きいことは、もはや世界の医学界の常識になっています。
これは別の方への回答にも書いたことですが、私自身のことを述べますと、私にも突然、腰にビキッと痛みが現れることが何度かあったのです。特に2017年の夏は、しばらく歩くのも困難になって外にも出られないほどでした。
自分で冷却や骨盤矯正、鍼などを行うことで一時的に痛みを軽くすることはできても、しばらくするとまた元通り、ということを繰り返していましたが、「腰痛は心理的要因が大きい」ということを自分に実践し、「今、腰痛なんかになってる場合じゃない!」と思ってみたところ、驚くほど痛みが軽くなりました。その後も腰にビキッと痛みが走りそうになるたび、この方法を使うようにしています。お陰で腰痛に悩まされることがなくなりました。
ご参考までに。