おっしゃる通り何でも治せるものではありません。
その療法によって治すための仕組み(原理)が異なりますから、その原理で症状の原因が取り除けるのであれば治せますし、そうでない場合は治せないということです。
言い換えると「症状の根本原因が何であるのかを究明して、その原因を根底から除去する療法であればその症状は治せるということです。
そのためには症状の真の原因が何であるのかを正しく把握する必要があります。
一例を挙げますと、以前の患者さんで『踵(かかと)が痛くて剣道ができない』という小学生が6人来ましたが、皆さんがおっしゃるのは「踵専門医などで何軒か診てもらったけれど一向に良くならない」ということでした。
「最後の駆け込み寺」と言われる当院で治したのは「踵」ではなく「腰」でした。
原因が腰の骨の歪みで神経が圧迫されていると判断したから、いきなり腰を治したのです。もちろん踵そのものに原因があることもありますが、多くの場合は脳から足に通じている神経が腰の骨変形で腰の部分で圧迫されて下半身に症状が出ているのです。
ですから真の原因である腰骨の変形を治さない限り踵の痛みは治りません。踵専門医は踵しか診ませんから真の原因を取り除くことができないのです。
もう一例、糖尿病の例を挙げてみましょう。
食後に血糖値が上がったままになるいわゆる「糖尿病」の真の原因は胸椎11番の歪みで脳から膵臓に通じる神経が圧迫されて「インシュリンを分泌するための脳からの指令の伝達が阻害され、インシュリンを出すための指令が膵臓に届いていない」のが原因です。
ですから胸椎11番の歪みを治して脳からの指令が伝わる状態にしてやれば、膵臓がインシュリンを分泌して血糖値は下がります。原理は実に単純明快なのです。
ところが医学では「あなたは暴飲暴食で膵臓に負担をかけすぎたから膵臓がヘトヘトに疲れてインシュリンを作れなくなっています。だからしばらく休ませてあげましょう。休む間はインシュリンを打ってあげましょう」という旨い言葉でインシュリン投与を勧めるのです。その言葉に騙されてインシュリン投与を始めるのが大多数の患者の辿る道です。
インシュリンを3年も5年も投与したら人体は膵臓を作らなくなります。
長い間、脳からの指令が来ないし、外からインシュリンを投与してくれるのだから膵臓はインシュリンを作る必要がなくなりインシュリン生成機能が衰えてしまうのです。
こうなったら一生、死ぬまで毎日インシュリン投与を続けるしか方法がなくなります。
しかし、早めに胸椎11番の歪みを治して脳からの指令が届くようにしてやれば、膵臓がインシュリンを分泌し血糖値は正常になるのです。
この場合の正しい原因は胸椎11番の歪みによる神経の圧迫です。医学でいうような暴飲暴食によるインシュリン生成機能の低下ではありません。
だから医学では一生治らない糖尿病が民間療法では数回で治るんです。
民間療法ではいろんな療法がありますから、それぞれ治せる対象は異なりますが、日本古来の「骨法」では多くの慢性病とリンパ系の症状が治せます。
原理からいうと骨から治す療法で治せるのは首や背骨の異常で脳からの指令が途中で遮断されて臓器が正常に機能していないものは治せます。またアトピー、リウマチ、リンパ浮腫、化学物質過敏症、食物アレルギーなどリンパの詰まりによる症状も治せます。(詳しい原理の説明は省略します)
逆に治せない症状は①感染症②脳の障害によるもの③手術が必要なもの④先天的な疾患の4種類です。それ以外は治せると考えてください。
なお先天的な疾患と言われても実はそうではなくて治るものもあります。
例えば脳性麻痺で3歳まで首が座らない、お座りできない、這うことができない、当然立てない、歩けないという状況であった子が、首を治したら正常に日常生活ができるようになった例もあります。この場合は脳性麻痺といわれたものが実はお産の失敗で首が傷められたことが原因で正常に成長できなかったということでした。
要は症状の根本原因を究明しその原因をなくせば治せるのですが、療法によってその適用範囲は異なってきます。痛みや慢性病からリンパ系の症状まで幅広く治せる療法は世界広しといえどもそうたくさんはないでしょう。