肩凝りは骨格(肩関節、肩甲骨、鎖骨、胸椎)の歪みが原因で筋肉が常に異常な方向に引っ張られていて緊張状態が続き、肩こりという症状がでているのです。
肩関節、肩甲骨、鎖骨、背骨など上半身の骨格の歪みを正すことで肩こりは収まります。
鉄棒にぶら下がっていたら楽なのであれば、毎日鉄棒にぶら下がるのも効果があると思います。
【治し方】 <家族や友人の協力が必要です>
日本古来の本格的な療法では、まず、骨格の周囲の筋肉を弛めておいてから、骨の歪みを治し、最後に筋肉を締めるという方法で治します。
アマチュアの場合は、本格的な手順ではなく、初めから骨格の歪みを治せばいいでしょう。
<肩関節、鎖骨>
肩関節は、患者さんが椅子に座って、施術者が後ろから患者の肘のあたりを持って肩を後ろ回しで回します。鎖骨のずれはこれで治ることがあります。
次に、上向きに寝て、施術者は枕元に座って、患者の肩関節、鎖骨を下方向に押してほぐします。
<肩甲骨>
患者は下向きに寝て施術者が肩甲骨を上下方向(頭、足方向)に押して動かすことで肩甲骨がほぐれます。これで肩こりが治ることもあります。
<背骨>
さらに背骨の歪みや変形を掌(てのひら)を使って物理的に押して、骨の歪みをなくすることで肩凝りは解消します。この時、押すだけでは効果が出ませんので、背骨を横方向(背骨に対して直角に)に揺らせながら歪みを延ばすように下向きに押し込んでいくとよくほぐれて効果が出ます。
一回の施術で、すっかりよくなることは稀です。良くなっても、悪い癖がついていますからまた歪んできます。しかし、一週間ほどの間隔をおいて数回施術すれば、骨格の歪みがとれて再発しにくくなります。