栄養素を吸収してくれる腸。 腸は栄養素を吸収する小腸、水分のみを吸収する大腸に分類されます。 また栄養を吸収するだけではなく、体にとって重要な働きをしてくれています。 腸と脳の関係 腸には1億以上の神経細胞がネットワークをつくり脳と密接に連係して働いています。 お腹いっぱいに食べた後は眠くなってしまう経験があると思います。 これは食べ物が身体の中に入り消化が必要だと、腸管が判断します。 すると神経ネットワークを使って、体をコントロールし脳血流や筋肉への血流を低下させます。 その分、消化システムに血液を増やすためにこのようなコントロールをします。 これはとても複雑なメカニズムであり、「腸は第二の脳」とも言われています。 近年では腸とうつ病との関係が研究されており、多くの論文が発表されています。 腸と免疫の関係 体の中で一番リンパが豊富なのはどこだかご存知でしょうか? 鎖骨?そけい部? 正解は腸なんです! そもそもリンパというのは、老廃物の回収をして組織をきれいにそうじする役目、ガンや病原菌と戦う役目など重要な働きを持っています。 食べる物の中には病原菌や発ガン性物質など危険な物が入っているかもしれません。 その時に簡単に吸収されては困ります。 そこで腸は豊富なリンパ組織を身につけ守ろうとしているのです。 このように、消化、脳の活動、免疫と密接に関係する腸。 いつも健康な腸をキープしておきたいところですが、そのためには腸がよく動くようにしておく必要があります。 なぜなら腸は動くことによって消化し、動くことによってリンパを流し、動くことによって脳との連携を行うからです。 よく動くようにしておくことが腸を健康に保つ秘訣です。 しかし何気なくやっている、普段の姿勢から腸の動きを悪化させてしまう事があります。 腸と骨格 普段の姿勢や座り方によって腸の動きを悪くしているかもしれません。 腸をコントロールしている神経は背骨と仙骨(骨盤)から生えています。 背骨では真ん中~やや下(みぞおちからへその高さ)から、骨盤では尾てい骨のあたりです。 姿勢の悪さ、特に丸まって座る姿勢は背骨や骨盤の歪みを作り、これらの神経の伝達を低下させ腸の動きを悪化させる可能性があります。 骨盤を整えるようになってから「便秘がよくなりました!」という方もいますが、これは神経の伝達が改善した結果です。 毎日の生活の中で腸の動きを維持していくために、座る時は骨盤を前に傾けるような意識が必要ですし、普段から10分~15分歩く習慣を持つことも大切です。 筆者プロフィール 小松吾朗 ココから整体グループ代表 痛い→病院へGO→異常なし→でも痛いです・・・ 皆さんも経験あるのではないでしょうか?痛みや不調をかかえて生きていくのはつらいことです。私はそんな方の役に立ちたくてこの仕事をやっています。医療では対象にならない痛みや不調の原因を追求する仕事です。 臨床で経験したこと学んだこと、書籍やセミナーで学んだことなどを知っていただき改善へのヒントにしていただけたら幸いです。
筆者プロフィール
小松吾朗
ココから整体グループ代表
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