誰でも簡単にわかる!自律神経失調症ってどんな症状?
こんにちは、三軒茶屋あおば整体院で院長をしております高田です。 臨床の現場に身をおいて10年以上、これまでのべ3万人の方の不調と真剣に向き合ってきました。 なかでも多いお悩みが「自律神経失調症」です。 そして私自身がもともと自律神経の不調で悩んでいる1人でした。 ですので、この症状に対する思いは人一倍です。 そんな私が今回は、自律神経失調症について誰よりもわかりやすくお話しさせていただきます。 今日お話する概要は次の3つです。 ・自律神経失調症とは? ・そもそも、自律神経って? ・交感神経と副交感神経 では、早速スタートです! 自律神経失調症とは? 自律神経失調症という名前は、誰でも1度は耳にしたことがあるくらい有名な名前ではないでしょうか。 ですが、この話をすると多くの方が驚かれます。 実は、「自律神経失調症」は、医療のガイドラインに記載されている正式な病名ではありません。 自律神経失調症というのは、自律神経のバランスが乱れてしまって、色々なツライ症状が発生していることを言います。 なので病名というよりは、身体の状態ですね。 ちょっと言葉遊びみたいになってしまってるんですが、続けますね。 自律神経は、私たち人間が意識しないでも勝手に働いてくれている神経です。 この神経は、 ・過度なストレス ・ホルモンの働きが崩れる ことにより、バランスが崩れやすくなります。 これがさまざまな不調を引き起こす原因です。 自律神経失調症の症状とは では、自律神経のバランスが崩れると、どんな症状が現れるのでしょうか? 大きく分けて、「身体の不調」と「心の不調」があります。 たとえば身体の不調は、疲労感・めまい・頭痛・耳鳴り・動悸・関節の痛み・生理不順・口や喉の不快感・吐き気など。 心の不調は、イライラ・不安感・不眠・記憶力や集中力の低下・感情の激しい起伏などが挙げられます。 このような症状が現れ、検査や診察の結果、原因が特定できなかった場合は高確率で「自律神経失調症」と診断されるでしょう。 自律神経失調症がどんなものか、何となくイメージができましたか? 次は「自律神経の正体」についてお話をしていきたいと思います。 そもそも、自律神経って? 「自律神経って名前は分かるけど、どんな働きをしているの?」 そんなお話をしていきたいと思います。 少し難しい説明になってしまうかもですが、身体の基本的なしくみについてです。 人間の体には、神経という電気のコードのようなものが身体の隅々まで張り巡らされています。 この神経は、次の2つに分けられます。 ・自分の意志で動かせる神経 ・コントロールができない神経 ちょっと分かりづらいと思うので、例をだします。 たとえば「手」や「足」 この部分は、何かの病気やケガがない限り、自分の意志で自由に動かすことができます。 一方で、「心臓」「胃」「腸」は寝ている間も起きている時も常にバクバク動いていますよね。 では、あなたが階段を駆け上がったとしましょう。 そうすると心臓は、意志と関係なくバクバクしますよね。 これは、「筋肉に血液が必要になるから、バクバクして血をいっぱい送るぞー」という動きなんです。 つまり、“コントロールができない神経”が自然と心臓を動かしています。 この、自分の意志ではコントロールができない、生命活動に関わる重大な神経こそが自律神経です。 「寝ている時に呼吸や心臓が止まる」 「身体が急に冷たくなる」 もちろん、そんなことは起こりませんよね? 当たり前のように感じてしまいますが、自律神経がきちんと働いていればこそです。 ここまでで、自律神経のイメージは付きましたでしょうか? では、次は自律神経の正体をもう少し詳しくみていきましょう。 交感神経と副交感神経 ここからは、自律神経をもう少し詳しく分解して解説していきましょう。 自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの種類があります。 これは何となく聞いたことがあるという方も多いと思いますが、それぞれ詳しく解説していきますね。 交感神経 交感神経は主に、外での活動を中心に担う神経になります。 医学的な言い方をすると以下の通りです。 ・筋肉の緊張を保つ ・心臓の鼓動を早める ・呼吸を早める ・瞳孔を開く ・脂肪を分解し、エネルギーを生み出す この説明だと、わかりづらいと思うので少し分かりやすくお話しますね。 私たちのかなり昔の先祖では、狩りをする時や敵から逃げるといった状態の時に、この交感神経が活発に働いていました。 この狩りの状態を現代に置き換えると、仕事をしたり、勉強したりといった、外で緊張して活動している時です。 その時に働く神経が「交感神経」です。 副交感神経 反対に副交感神経は、主に内での活動を中心に担う神経です。 医学的な言い方をすると以下の通りです。 ・胃腸の動きを促進し、消化や排せつを促す ・脂肪を蓄積する ・筋肉の緊張を緩める ・血管を広げてリラックスさせる いわゆる、消化・排せつ・睡眠・細胞などの修復を手助けすると言った感じですが、こちらも分かりやすくお話しますね。 平たく言うと、生きるための土台をつくる時に使われる神経です。 副交感神経がしっかりと働くからこそ、休息がとれて身体が軽くなりまた頑張れます。 この「交感神経」と「副交感神経」が、24時間やすみなく入れ替わっていることで、私たちは元気でいられるのです。 反対に、このバランスが崩れてしまうと調子が悪くなってしまう。 これこそが自律神経失調症の正体なのです。 さいごに いかがでしたでしょうか? 今回は「自律神経失調症」についてお話させていただきました。 この症状はどんな方でもなりえる症状です。 「交感神経」と「副交感神経」のバランスをしっかり整えるために、規則正しい生活と適度な運動を心がけましょう。 「自律神経失調症と診断された」 「薬を飲み続けているけれど改善しない」 そんな方は、ぜひ整体院・整骨院・鍼灸院などの施術院をお試しください。 当院にも、多くの“自律神経失調症でお悩みのお客様”が訪れており、多数改善に導いております。 お気軽にご相談ください。 著者:あきらめていた頭痛がウソのように消える: 栄養・マッサージ・ストレス 3つの視点からアプローチ 出版社:Kindle版 筆者プロフィール 高田 勝博 三軒茶屋あおば整体院院長 株式会社サードプレイス代表取締役 15年の営業マン経験を経て治療家となる業界では異色の経歴を持つ治療家。 2013年に神奈川県藤沢市にて整体院を開院。 独自のカウンセリングなどが評判となり、週末の予約は1ヶ月待ちとなる。 そこで多くの不調を改善に導くが、再発を繰り返す治療法に疑問。 数年間におよぶ研究の末『栄養学を活用した独自の治療法』を考案。 現在は医師や管理栄養士と提携し、慢性的な不調と日々向き合う。 整体院業務の傍ら、セルフケア法の書籍やオンライン教材の製作、栄養学を活用した独自治療法の講演を行うなど多岐にわたり活躍中。
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