一言で「首の痛み」と言っても、寝違えもあれば首こりもありますし、首の痛みの種類によって治す方法は異なります。 同じ部分の痛みだからと言って、どういう首の痛みであれ同じ方法を取れば、症状を悪化することにもなりかねません。 では、首の痛みを治す方法を症状ごとに見てみましょう。 首こりの場合は首をリラックスさせる適度な運動を! スマホやパソコンを使用する人が多い現代、多くの人が感じやすい首の痛みが首こりです。 首こりは頸椎に負担のかかる姿勢を長時間継続することで、首が極度に疲労を起こして血行が滞って起こるものです。 ですので、首こりの治す方法としては、首をリラックスさせる適度な運動を1時間に1回は取り入れてみることです。 まずは、首を左に5秒、右に5秒交互にゆっくり倒すのを5回ずつ行い、次に顔を首の筋が若干張るくらいまで左右にゆっくり5秒ずつ向けるのを5回行います。 そして、肩を前後に5回ずつゆっくり回して、最後に腕を上げてゆっくりブルブル振って、腕を下げてゆっくりブルブル振って終了です。 寝違えの場合には腋のストレッチを! 首の痛みの中でも寝違えを治す方法としては、実は首のストレッチではなくワキのストレッチを行うのが効果的です。 と言うのは、寝違えのそもそもの原因が首にある訳ではなく、脇の内側の腋窩神経の圧迫によって起こることもあるからです。 まずは、患部側の腕をゆっくり後ろに向かって上げて、限界のところで20秒キープするのを2回行います。 そして、患部側の肘を曲げた状態でゆっくり後ろに引き、腰辺りに手を置いたまま20秒キープするのを2回行います。 さらに、患部側の二の腕を真横に上げて肘を120℃の角度になるように曲げ、ゆっくり後ろに引いた状態で20秒キープするのを2回行います。 手足の痺れを感じる場合には首の障害かも! 首こりや寝違えなどの首の痛みであれば、自宅で治す方法を実践すれば改善することが多いです。 ただ、首の痛みと同時に手足の痺れを感じる場合には、首に何らかの障害が起こっていて専門家の力が必要になることがあります。 例えば、首の障害と言えば、頚椎に負担がかかって変形する頚椎症、椎間板が変形して中身の組織が飛び出す椎間板ヘルニア、脊柱の靭帯が骨化する脊柱靱帯骨化症などがあります。 首の障害が起こっている場合には、専門家による生活指導、鎮痛剤での保存療法、手術など、症状に応じて治療法を選択することになります。 細菌感染の場合には抗菌薬が必要になることが! 首の痛みを感じていて発熱もある場合には、頚椎に細菌感染が起こっている可能性があります。 肺炎などの病気をした後には、治ったと思っても頚椎の細菌感染が起こることもありますので注意が必要です。 まとめ 首の痛みを治す方法は首の痛みの原因の分だけ存在しますので、自分の症状に合った方法を正しく選択することが大切です。 まず、首こりの場合には首をリラックスさせる適度な運動、寝違えの場合には脇のストレッチを試してみるといいでしょう。 首の痛みと同時に手足の痺れを感じる首の障害の場合には鎮痛薬や手術、発熱が起こる細菌感染なども疑われます。 気になる場合は病院に行ってしっかりと検査をしてもらうことをおすすめします。
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