暑くなると冬の間に体に貯えたエネルギーを使い始めて新陳代謝も上がっていきます。春から夏にかけては、溜まってしまった老廃物を出す季節なのです。 体は本当に凄い機能を持っていて、生きていくために必要な栄養を吸収し、使い終わった老廃物はしっかりと外に出してくれます。 この「凄い体」と「心」の2つが合体して私たちは生きています。 しかし、この「凄い体」と「心」は別々の行動をしている事が多いのです。 心と体のバランスが大事 例えば、家族や仲間と食事に行って美味しい物を食べてお酒を飲んで、おしゃべりしていると楽しいですよね。 でも、体は食べ物やアルコールを「早く分解して体外に出さなくちゃ」と頑張ります。 心は楽しく食事してお酒を飲んで「おしゃべりする」のですが、体は「早く体外に出す」なので、食べれば食べるほど飲めば飲むほどトイレが近くなります。 時々、「ファスティング(断食)で整腸する様になってから調子が良くてお酒がたくさん飲める」なんてお話を聞くことがありますが、 せっかく調子が良いのですから今まで通りにするか、少し控えるともっと健康になれるのです。 ダイエットも同じです。「時々ファスティングをするから大丈夫」ではなく生活習慣の改善が目的なので、今までより気をつけるともっと効果は上がりますよ。 どんなに栄養価が高い食べ物やサプリを摂っていても、考え方(心)が違っていると上手くいきません。 逆にどんなに考え方(心)が良くても栄養が足りないと体は機能しなくなります(機能不全) だから人間は心と体、この両方のバランスが大切なのです。 腸内細菌(腸内フローラ)が大活躍 さて、老廃物の話に戻りましょう。 生命活動の為に必要な栄養を吸収した後に残ったものはデトックス(解毒)されます。 人のデトックスには、汗・尿・便・髪・爪などがありますが、これらの方法で対外へ出していきます。 特に「大便」が活躍しています。 デトックスの75%は「大便」で出されているとも言われています(諸説あります) 大便は「体からのお便り」と言われていて大便の状態で色んな事が分かるのです。 健康の目安としては、山吹色の便で匂いも少なくトイレに沈む便が良いとされています。 また、イキむことなく、つるんと排便出来るとベストですね。 読者の皆様もご存知かと思いますが、昨年から「腸内フローラ」という言葉をよく耳にしますね。 特に今年に入ってから、インフルエンザの予防効果もあるということで、毎週のようにテレビで特集を放送していました。 腸内フローラとは「腸内細菌」の集まりの事でこの細菌群の働きがとても大切なのです。 ところが、食の欧米化が進み日本人の食生活が大きく変わりました。今では「アメリカ人の方がたくさん野菜を食べている」というデータもあります。 断食は、デトックスのために行う 腸内細菌の餌となる食物繊維の摂取量はこの60年間で半分になりました。 腸内環境を整えてくれる発酵食品(味噌 ぬか漬)を食べる量も減りました。 「万病一元論」 昔のことわざに「万病一元論」ということわざがあります。 腸内環境が良くも悪くも、からだに影響しますよ。ということわざです。 だから、ファスティング(断食)はダイエット(痩せる)の為に行うのではなく有害金属や有害食品添加物を体外に出すデトックス(解毒)の為に行うのですね。 世の中に色々な病気が増えて、もう一度、栄養を吸収する「根っこ」にあたる腸内環境を見直す研究が増えて大変うれしいです。 こころとからだのバランスを、しっかりと考えて、暑い夏を迎えましょう。 追伸:腸の中の細菌のほかに体の表面にも約1兆個の細菌がいると言われています。 この細菌が外敵から肌を守ってくれたり美しく保ってくれたりします。 ある幼稚園では子供たちがドロ遊びをするようになってから丈夫になったそうです。 体の中も外も細菌は大切ですね。 筆者プロフィール 植屋 浩幸 整体院スリーバランスオーナー 昭和39年 大阪府枚方市生まれ 元消防士 第53回 選抜高等学校野球大会 1981 出場 創業、平成14年/延べ20,000人以上の患者様に体、心、食、3つの視点から指導を行い多くの喜びの声を頂く 家族が心の病にかかり、脳梗塞で倒れたこともあり心身不可分を体験したことから、「家族や両親に受けて欲しい施術と知識」をご提供している 元・日本オリンピック委員会強化スタッフトレーナー 推薦 東京パラリンピック統括トレーナー 推薦/枚方市教育委員会 講演 公益財団法人 枚方体育協会 メディカルインストラクター/マスコミ出演多数
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筆者プロフィール
植屋 浩幸
整体院スリーバランスオーナー
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