肩ゆるスイッチ”は手首にあった! 前回のコラムでは、肩こりの原因=黒幕についての真相をお伝えしました。 ではさっそく今回は、所要時間たったの1秒!歩き方を変えるだけで肩こりがスッキリ治る”肩ゆるスイッチ”の入れ方をご紹介して行きます。 とはいっても、あまりにもカンタンな方法なので、どうか皆さんズッコケないで下さいね。 肩ゆるスイッチを入れる方法は、手首の向きを3センチ変えるだけです。 もっと具体的には、手の甲を後ろに向ける、つまり、手のひらを正面にする。 肩こりを治すのに必要なことはそれだけ!誰でもできるとても簡単でシンプルな方法です。 手の甲を後ろ側に向けて=手のひらを正面にして歩くだけで、内に巻いていた肩が自然に矯正されて行き、内側に凹んでいた胸部が前方に突出し、それに伴って猫背もストレートネックも改善されます。 手首と内巻き肩の密接な関係とは? 前回のコラムでもお伝えしましたが、手の甲が内側に向いていると、それだけで肘にも内向きの回転がかかり、伴って肩にも内巻きの回転が加わります。 ではここで少し実験をしてみませんか? 椅子に座ったままでも構いませんので、いまその場で両腕をだらんと下に垂らした状態で、手の甲を内側に回転してみてください。どうですか?肘にも内向きの回転が加わりませんか?同時に肩にも、少し内向きの動きが伝わっていると思います。 今のように静止している状態では、それほど強い力はかかりませんが、これが歩いている場合だと、肩が内回りに回転する力に、腕を振る「振り子」の力学も加わり、静止しているより何倍もの力が働きます。 物理学を逆手に取れば姿勢は変わる! 肩よりも肘、肘よりも手首といったように、肩からの距離が離れれば離れるほど、大きくなる動きがあります。 それは「遠心力・向心力・てこの原理・振り子の原理」という、4つの動きです。 つまり腕の付け根から遠くにある場所ほど、内側に向いて行く作用も強まるということです。 ですので、歩行のときには手首を外向きにして(つまり、手のひらを正面にして)歩けば、内へ内へと回転してくる腕の動きが抑止され、それに伴って内に巻いてくる肩の動きもブロックされます。 相乗効果で全部よくなる! 肩が外へ外へと開いて行くことに、連鎖して起こるのが胸部突出です。 これも少し実験をしてみましょう。座っていても立ってでもかまいません。 単純に肩を内巻きとは逆の、外巻きにしてみてください。 伴って胸部も出っ張ってきませんか?また胸部が突出することで、自然に背中の丸みもなくなっていますよね? 人体すべての骨格は連結していますから、たった1ヶ所良くなるだけでも相乗効果が生まれ、他の部分もどんどん良い方向に矯正されて行くのは、身体だけでなく人生や人の運勢も同じかもしれません。 こりとりウォークまとめ 通勤しながら、買い物しながら、会社の廊下で、駅の構内で、家の中でも、たとえば台所からトイレまでなど、どんなに短い距離でも、歩くときには、今回ご紹介した「こりとりウォーク」で歩きます。 このように姿勢改善も含めて、肩や背中のコリ取りは静止している状態で治すよりも、動いている状態で治したほうが効果は出やすいのです。 慢性的な肩こりを解消する”肩ゆるスイッチ”は、たったの1秒で入れられます。 そのスイッチを今日から「オン」にすることで、ツラい背中の痛みや肩のコリから、今度こそ決別してみませんか? 10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本>著者:宮腰 圭出版社:サンマーク出版 筆者プロフィール 宮腰 圭(みやこし けい) 整体家。骨と筋代表。アカデミー骨と筋主宰。 1969年秋田県生まれ。50年代のアメリカに憧れ、テネシー州メンフィスでバンド活動に励んだのち、30才のときに音楽で生計を立てる道を断念。一転カイロプラクティックの道を志し、日本カイロプラクティックカレッジに入学。2001年より米国政府公認ドクター中島旻保D.Cのセンターに勤める。 2006年より中目黒にて開業し、2010年にはスクールを開校。現在は秋田と東京に拠点を置き、施術や整体家の育成に努める。誰もが自分で治せる療法の開発にも力を入れており、セルフメソッドの発明王!との異名をもつ。 著書に「1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本」「1日30秒足を振るだけでしぶとい腰痛が消える本」などがある。
10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本>
著者:宮腰 圭
出版社:サンマーク出版
筆者プロフィール
宮腰 圭(みやこし けい)
整体家。骨と筋代表。アカデミー骨と筋主宰。
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