健康と不健康を分けているのは何なのかが一つのテーマでした。 治療の傍ら「健康と不健康を分けているのは何か・・」ということを考察してきました。 健康の情報はディテールの話が多く、○○を毎日何グラム食べると良い、こんな体操をすると良いなど、様々なことが一時的に流行っては消えていきます。 何事にも言えることですが、まず基本になる考え方、土台があって、そこからディテールの話になります。 身体におこる枝葉の症状への対処に右往左往するのではなく、まず幹と言える健康の基本を押さえましょうという話です。 詳しく書くととても長くなるので、ポイントだけを押さえざっくりと書いてみました。 意識のどこかで、以下のことを押さえておくだけでも健康の下地を整えるのに役立つと思います。 一つの不足と二つの過剰とは? 私はこれまで、ことあるごとに「一つの不足と二つの過剰が不健康の原因だ」と話しています。 一つの不足は、運動不足 それぞれ説明しますと、まず一つの不足は、運動不足です。 やはり現代人のほとんどが運動不足になっています。 人間の身体は、基本的に動かすことにより正常に機能するように出来ていますから、まず身体を動かすということを心がけてください。 一つの過剰は食べ過ぎ 次に二つの過剰ですが、一つは食べ過ぎです。 必要な栄養素は・・、1日30品目・・、1日に必要なカロリーは・・、などと言う今の栄養学は間違っています。 今回はお話ししませんが人間の身体には普段使われていないけど、食事を減らすことにより活性化する素晴らしい機能があります。 これについては追ってこのコラムでお話しできると思いますが、早く知りたい方は、>>こちらをご覧ください。 現代人は、基本的に消化能力以上に食べ過ぎていますが、それが習慣化しているために気がついていません。 もう一つの過剰は、考え過ぎ 現代人は、頭でっかちでどうしても考え過ぎてしまいます。 ストレスという言い方にもなりますが、人生ですから嫌なこと、辛いことはあります、それがストレスとして身体に及ぼす影響は、何が起こったかよりも、それについてどう考えるかの影響が大きいということです。 そして、もうひとつ深刻なのが、起こってもいないことを心配することです。これは習慣化します。 いろいろ気を付けることが良いことだとも教えられて来ましたが、恐れや心配を増幅するような思考は、自律神経の働きを乱し、免疫力も低下させます。 余計なことを考え過ぎないことが大切です。 さらにもう一つ、新たに加えた不健康の原因 ある時期まで現代人の健康事情を観察してきた結果として、この一つの不足と二つの過剰のないように意識することが健康の基本になると考えてきたのですが、ここ数年これに、もう一つ過剰を付け加える必要性を強く感じ「一つの不足と三つの過剰」と言いかえるようになりました。 本日お伝えしたい、もう一つのポイントがそれなのです。 ここ数年、もう一つ加えた過剰とは「電子機器の使い過ぎ」です。 30年以上、私の治療所から定点観測しているとパソコンの普及とともに首・肩のこりが悪化したのを感じます、そして近年はスマホなどの普及により、よけいにそれが悪化し自律神経や免疫機能に強く悪影響を与えているのが見て取れます。 電子機器は、あきらかに自律神経を乱しますし身体も歪めます、そして最も大切な身体の自然性を乱します。 電子機器に触れずには生活できない昨今ではありますが、そうだからこそ、出来る範囲で意識的に電子機器からも遠ざかるようにする工夫が大切なように思っています。 筆者プロフィール 山崎 信寿 山崎指圧治療所院長指圧師 トレーニング指導師 自然医学健康協会会長 昭和56年(1981年)、大塚に山崎指圧治療所を開業 日本で初めての腸マッサージコースは話題を呼びテレビ、雑誌などで紹介され腸マッサージの基礎となる。 凝りをほぐす技術、首こり、肩こりなどを得意とし、凝りはほぐすというレベルではなくとろけさせる技術が特徴。 「その時は良いが次の日には戻ってしまうというというのは違う、きちっとほぐせば戻らない」との持論を持ち、今は少なくなった昔ながらの本物のほぐす技術にこだわる治療師。
筆者プロフィール
山崎 信寿
山崎指圧治療所院長
指圧師 トレーニング指導師 自然医学健康協会会長
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