自律神経失調症の症状として、立ちくらみの起こる人もいます。 立ち上がる時のふらつきは、苦痛だけではなく怪我の危険性もありますので、できることなら未然に防ぎたいものです。 では、自律神経失調症による立ちくらみを予防するには、一体どうしたら良いのでしょうか。 立ちくらみは脳の血液が減ることで起こるもの 自律神経失調症で常に交感神経が優位に働く状態にあると、常に血管の収縮が起こって血液の流れが悪くなります。 体の様々な部分の中でも特に脳は多くの酸素や糖分を必要としており、脳に酸素や糖分は血液によって運ばれます。 脳の血液の流れが悪くなると、必要分の酸素や糖分が脳に供給されなくなります。 それで、立ちくらみのような急に立ち上がった時のふらつきが起こることがあります。 体重を上手くコントロールすること 痩せすぎて栄養不足だと、当然脳に届けられる糖分が減って、自律神経失調症による立ちくらみが起こりやすくなるのは分かるでしょう。 しかし、「太りすぎる分には問題ないのでは?」と思う人は多いかも知れません。 実は、太りすぎも痩せすぎと同じように、自律神経の働きに悪影響が出てしまうことがあるのです。 ですので、「(身長-100)×0.9=標準体重」を基準に、自分の体重を上手くコントロールしましょう。 生活リズムを安定させること 自律神経失調症による立ちくらみを予防するためには、食事や睡眠を中心に生活リズムを乱さないようにする必要があります。 生活リズムが大きく乱れると、このリズムに対応しようとする自律神経に大きな負担がかかります それで、本来なら副交感神経が優位に働くはずの安静時でも交感神経が優位に働いて、交感神経と副交感神経のリズムまでが乱れてしまいます。 決まった時間帯にやることがあっても、食事や睡眠の時間を忘れないようにしましょう。 気持ちをリラックスできる方法を知ること 自律神経失調症による立ちくらみを予防するためには、自律神経失調症の原因であるストレスを何とかすることがもっとも大切かも知れません。 まず、ストレスを感じる活動をしている時に、深呼吸をして心を落ち着けてストレスを最小限にするのも良いでしょう。 そして、ストレスが溜まっている時には、家族や親しい先輩、友人などと話をするのも良いでしょう。 自分の好きな活動に熱中している間に、ストレスを忘れてしまうのも良いでしょう。 まとめ 自律神経失調症による立ちくらみは、脳の血液の流れが悪くなって、酸素や糖分が十分に供給されなくなることで起こるものです。 予防策としては、まずは標準体重を目標に体重を上手くコントロールし、生活リズムを安定させることです。 深呼吸をしたり、親しい人と会話をしたり、好きな活動をしたりなど、気持ちをリラックスするのも大切です。
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