医師から「自律神経失調症」との診断を受けた場合、患者さんの状態に合わせて治療を進めていくことになります。 自律神経失調症になる患者さんには様々な人がいるため、様々な治療法が存在します。 とは言っても、大本となる治療法は、薬物療法、心理療法、自立訓練法、整体療法などです。 では、これらがどのように自律神経失調症の治療に役に立つのか、見ていきましょう。 心身の症状を軽減する薬物療法 自律神経失調症の治療として、もっともよく行われる治療の一つが薬物療法です。 「精神的な症状なのに薬?」と思うかも知れませんが、症状によっては薬が処方されます。 例えば、自律神経失調症による不眠症や食欲不振、いらつき、憂鬱感などの症状は、薬で自律神経の働きをコントロールすることで軽減できることがあります。 精神症状を軽減するために抗うつ剤や抗不安剤、不眠症を軽減するために睡眠薬などが使われることもあります。 気持ちを整理するための心理療法 自律神経失調症の治療法として心理療法も一般的に行われるもので、「カウンセリング」と言われることもよくあります。 カウンセリングは自分自身の生活環境や性格などを改めて見直し、病気の原因や解決法などを見付けるものです。 中には、他の患者さんや家族と一緒にカウンセリングを行い、人との関わりの中で気持ちの整理を目指すこともあります。 あるいは、「今ある自分の状況を素直に受け止めて、気持ちの安定を目指す。」と言う、療法を取り入れている病院もあります。 体の歪みを矯正して心身の不調を改善する整体療法 自律神経失調症の原因は、頭蓋骨や背骨、骨盤、内臓などの歪みに潜んでいることもあります。 骨格や内臓が歪んでいると体の不調が起こりやすくなり、精神的なバランスにも悪影響を及ぼすと考えられます。 そこで、自律神経失調症の治療として整体療法を行い、体の歪みを矯正して体の不調の改善を目指すことがあります。 実際に体の不調を改善して、不安や憂鬱感などの症状も改善することもあるようです。 まとめ 自律神経失調症の治療法としてよく行われるのが、症状そのものを軽減する薬物療法です。 ただ、私たちの気持ちは複雑なもので、薬だけでは一時的な解決にしかならず、気持ちを整理するための心理療法が行われることもあります。 さらに、必要に応じて、体の歪みを矯正して心身の不調を改善する整体療法を行うこともあります。 自律神経失調症でお悩みの方は専門家と相談しながら改善していきましょう。
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