調子はいかがですか。 千葉にあるアトピー治療専門「鍼灸・整体 宗気堂」院長の八木沼です。 今回のコラムは脱ステロイドについて投稿させていただきます。 アトピーを改善するために、脱ステロイドをすべきかどうかを悩んでいる方が多いのですが、個人的には脱ステロイドをお勧めします。 ただし脱ステロイドによるリバウンドが出ることが多いですので、脱ステロイドをしてアトピーを改善するためにも、リバウンドの症状などを含めた予備知識として、今回の投稿を参考にしていただければと思います。 脱ステロイド経過 脱ステロイドによるリバウンドの経過は大きく分けて3つあります。 1 浸出液の時期 2 かさぶたの時期 3 落屑(ラクセツ)の時期です。 脱ステロイドによるリバウンドは、ステロイド使用によって体内にステロイドが蓄積して、その残骸(酸化コレステロール)が出るという説がありますが、そうではなくステロイドが切れたことによる炎症反応です。 ステロイドでアトピーの炎症を抑えてきたので、ステロイドを使用しなければ炎症反応が出ます。 所謂本来のアトピー性皮膚炎が出るという事です。 ですのでステロイドを止めただけではアトピー性皮膚炎は改善しません。 脱ステロイドによるリバウンドの出始める時期が個人個人違うのは、ステロイドを使用していた期間やステロイドの強さのランクによるものです。 ステロイドの強いランクのものを長時間使用していた場合は、体からステロイドが抜けるまで時間がかかるため、リバウンドが出るまでに時間がかかります。 脱ステロイド期間 脱ステロイド期間は個人差がありますが、1ケ月から9ケ月見ておいたほうがいいです。 平均すると浸出液の時期が1ケ月から3ケ月、かさぶたの時期が1ケ月から3ケ月、落屑の時期が1ケ月から3ケ月という期間がかかります。 ステロイドを内服していた方はもう少しかかることがあります。 浸出液の時期に黄色い浸出液や透明な浸出液が出ることがあります。 黄色い浸出液は黄色ブドウ球菌です。透明の浸出液は血漿です。 黄色い浸出液が出るのは体の免疫力が低下しているときに出ます。 順調に経過すると黄色い浸出液から透明な浸出液に変わっていきます。 但し黄色い浸出液が出ない方もいます。その他にもステロイドを使用したことによる、湿疹やウイルス性の皮膚炎が出ることもあります。 脱ステロイドを失敗しないポイント 脱ステロイドを失敗しないポイントは、脱ステロイドをしただけではアトピー性皮膚炎は改善しませんので、少なくても食生活や生活習慣を見直してから脱ステロイドを行う事です。 脱ステロイドを行うと日常生活に支障をきたすことも多々ありますので、自己流で始めるのはお勧めしません。 食生活や生活習慣のアドバイスを受けられる医療機関で脱ステロイドをされるのが理想です。 まとめ いかがだったでしょうか?脱ステロイドでアトピー性皮膚炎を改善するには、リバウンドの原因を正しく知ったうえで、食生活や生活習慣の見直しをして、自分に合った医療機関を選び、そして家族や、学校の理解や協力が必要なこともありますので、くれぐれも自己流ではなさらないでください。 それではまた。 筆者プロフィール 八木沼 良夫 (やぎぬま よしお) 鍼灸・整体・宗気堂院長 鍼灸の国家資格を有するこの道30年の私が、都内からもアクセスのよい千葉県市川市でアトピーに専門特化した施術を行っています。 実は私も以前、体が熱くなると、かゆくなる経験をしたことがありますので、アトピーのかゆみの辛さは理解できます。 鍼灸でアトピーが改善する理由は、鍼灸で体質改善をして免疫力をあげることによって、体に溜まった毒素の排泄を促して、皮膚のターンオーバーを正常化することができるからです。 ステロイドや保湿剤に頼らないアトピー改善法やアトピー体質にならない予防法を発信していきますので、よろしくお願いします。
筆者プロフィール
八木沼 良夫 (やぎぬま よしお)
鍼灸・整体・宗気堂院長
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