こんにちは。 札幌スポーツ&ケア治療室、院長の清水です。 肩が動かない。肩から腕まで痛みが走る。 肩を回すとゴリゴリと音がするようになった。このような症状をお持ちの方はいませんか? 四十肩・五十肩と呼ばれ、働き盛りの年代、また中高老年期の方に起こる代表的な症状です。 今日はこの四十肩・五十肩と猫背の関係についてお話ししていきます。 四十肩・五十肩の特徴 四十肩・五十肩は、肩関節外周囲炎と呼ばれ、肩関節(肩と胸骨。上腕骨。肩甲骨)の歪みや関節の老化(関節を保護する軟骨成分が低下消失)やそれを動かしている筋肉(腱板筋群)の炎症が原因と言われております。 疼痛期 症状の出方は、最初の数ヶ月とその後では違ってきます。 まず最初の数カ月は疼痛期と呼ばれる時期です。 この時期は黙っていても痛い時なので、夜中に寝ていても痛みがひどく、お風呂に入ったり、温湿布で温める事で、痛みがいくらか和らぎます。 拘縮期 疼痛期が過ぎると、次に関節や筋肉が固まり始める拘縮期という時期になります。 この時期に入ると、腕を後ろに回したり、肩より上に腕を持ち上げることができなくなります。 日常動作にも不自由を感じるレベルで、特に結帯動作(髪を後ろで縛る、エプロンや下着の紐を結ぶ)ができなくなります。通常半年から1年くらい続きます。 どうしても関節、筋肉が動かないので、無理して腕を動かすことがなくなります。 しかし、無理してでも肩や腕を動かしてあげた方が早く良くなるとも言われております。基本的には自然治癒する症状ですが、中には複雑なタイプもあります。 片方の五十肩が治癒した後すぐに反対側もなるケース 患側が治癒した後ですぐに反対側に同様な症状が発生する事がしばしばあります。 これは、痛みがある側をかばっているうちに、反対側の腕に負担がかかってしまうために起こると言われています。 五十肩は猫背が関係している またそもそもこの症状が起こった原因が、両肩が内側に入る背中ねこ背が関係しているのです。 日常生活の姿勢でねこ背が癖になると、背骨が丸くなり、肩甲骨が外側に開いてしまい、肩関節が前側に入り込んでしまいます。 その結果、首も前に突き出るために、肩周辺の筋肉も緊張しやすくなります。 そして肩の関節の動きに制限が起こるために四十肩、五十肩が発生します。 せっかく片方の腱板筋や肩関節の痛みが無くなっても、根本的な原因が改善しなければ、またすぐにその症状が起こってしまうのです。 根本から改善を望む場合、まずは毎日の姿勢を良くすることを意識しましょう。 たった3分で弱ったカラダが復活する 真呼吸ストレッチ 著者:清水真 出版社:神宮館 筆者プロフィール 清水真 一般社団法人姿勢道普及協会理事長 一手技塾札幌代表 日本メンターコーチング協会コーチ 日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター 整体師として延べ13万以上を施術。プロスポーツ選手(水泳五輪選手・プロ野球・プロサッカー・スノーボード女子選手等)の指導トレーナーとしても活躍。その経験から「姿勢を良くする健康体操」をテーマに著書を出版(4冊)。現在は企業講師・行政自治体講師・学校講師など全国で開催中。その傍らで、プロの治療家向けの手技塾。ブランディング講座。コンサル。マナー教育指導。ホスピタリティーコーチングなど業界の後進育成にも力を注いでいる。
筆者プロフィール
清水真
一般社団法人姿勢道普及協会理事長
一手技塾札幌代表
日本メンターコーチング協会コーチ
日本スポーツクラブ協会マスターインストラクター
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