視覚に頼って目を使うシーンが多い現代。 暗闇で周辺を照らすことが出来るほど明るいPCやスマホの画面を間近で長時間眺めることが、眼に大きな負担をかけることは言うまでもないでしょう。 目がかすむ、視界が狭くなっている、眼圧が高まっている、眼の疲労感が取れないなどといったちょっとした目のトラブルに悩まされている方は多いと思います。 そこで、今回は疲れ目を改善する方法に触れたいと思います。 目の玉の動きをコントロールする筋肉は、頭の後ろにあった! 頭と首の境目には目の玉の動きをコントロールする筋肉があります。 人の動作は全て筋肉で生み出されます。 ですので、目の玉の動きをコントロールしているのも筋肉です。 実は、目の玉の動きをコントロールしている筋肉は、頭の後ろにあります。 実際に後頭部でも若干下、頭と首の境目に手をあててみてください。そのまま、目の玉の動きを左右などに動かしてみてください。 目の玉の動きに伴って、頭と首の境目が、じわじわと動いているのを感じられるかと思います。 目の玉を動かすことで、それを動かす筋肉が反応しているのです。 目の負担を改善するには、頭と首の境目の緊張をとる 目に負担を掛けている方は、この筋肉が硬くなっていることが多いです。 筋肉は縮めて伸ばして使うもので、縮める時に動作が生み出されます。 ずっとその動作をしていたり、その動作をしたまま緊張してしまっていたりすると、筋肉は縮んだまま、緊張して硬くなってしまいます。 したがって、ずっと目を酷使していれば、目の玉を動かす筋肉、頭と首の境目が緊張して硬くなるのです。 逆を言えば、頭と首の境目の緊張を取り除くことは、目の負担やトラブルの原因となる緊張を取り除くことになります。 頭と首の境目の筋肉に触れて緊張を緩める 目の玉の動きを生み出す筋肉がある、頭と首の境目を確認します。 耳の後ろにある骨の出っ張り、乳様突起に触れてみてください。 この突起を左右結んだ線の高さが、ちょうど頭と首の境目の高さと言われています。 その位置の深層部にあるのが、目の玉をコントロールする筋肉です。 実際に触れるとなると、いくつかの筋肉が層になって奥にあるため難しいです。 ですので、この筋肉をほぐしたり、ゆるめたりするときは、頭と首の境目の位置を触れる指が、カラダの深層に解けてくようにゆっくりと沈ませます。 この時点でも、首の無駄な緊張が取れてカラダが楽になります。 そうすると、上手く頭と首の境目の筋肉に触れて、ほぐしたり緩めたりすることが出来ます。 緊張を緩めて疲れ目も改善する方法 では実際に、ほぐしたり緩めたりしてみます。 ちょうど左右の乳様突起の高さが頭と首の境目の高さなので、どちらか一方からもう一方に向かって水平に、先ほど確認した指を沈めてから、ほぐしたり指圧してみたりしてください。 感覚が高い方や目の疲労が蓄積されている方は、ここを押すだけでも目に響く痛みを感じます。 心臓から出る血液を頭部に運ぶ中間経路でもあるので、頭と首の境目の緊張が取れれば、体液循環が良くなります。 すると頭に血液が回り、血色が良くなったり気分が良くなったり、身体に取って良いことばかりです。 ぜひお試しください。 筋膜ボディセラピー著者:大久保圭祐 出版社:三栄書房 筆者プロフィール 大久保圭祐 全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 米国Rolf InstituteR卒業し、世界三大ボディワークのロルフィングRを修得する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。
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筆者プロフィール
大久保圭祐
全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
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