調子はいかがですか。千葉にあるアトピー治療専門 鍼灸・整体 宗気堂 院長の八木沼です。 今回のコラムはアトピー脱保湿について投稿させていただきます。アトピーの脱ステに関しての情報はたくさんありますが、脱保湿に関しての情報は脱ステに比べると少ないようです。 ですのでアトピーの患者さんは、脱ステしても完治しないと脱保湿も必要なのかと悩んでいます。 そこで今回のコラムを読んでいただいて、アトピー完治のために脱保湿を成功させることができるようにお役に立てればと思います。 「保湿が乾燥の原因になっている?」 アトピー乾燥肌で次のような悩みを持っている方がいます。 ○顔を洗っても乾燥してしまい、赤みがとれない。 ○保湿を行ってもまたすぐに乾燥してしまう。 ○無添加の化粧水を使用しても乾燥してしまう。 ○お風呂上がりが乾燥して痛い。 ○頭を毎日洗っているがフケが多く乾燥する。 どうして水分に触れている(保湿)にもかかわらず乾燥するのでしょう? その答えは「毛細管現象です」 毛細管現象とは、例えば水槽に水をためてそこに細長い筒を入れると、筒の中(内側)にある水の位置が上昇する現象のことをいいます。 毛細管現象には 1.液体の表面張力 2.壁面の濡れやすさ 3.液体の密度の三つが関係しています。 実は、この毛細管現象は「汗腺」で起こります。 汗腺壁面が渇いていて濡れていない場合で汗腺壁面が濡れ難い場合、汗腺壁面に接触した水面は傾きを持たないので、表面張力で水面が最小面積になろうとしても、水面が上に移動しません。 という事は皮膚を保湿して汗腺の壁面を濡れやすくすると毛細管現象が起こりやすくなります。 汗腺で毛細管現象が起きやすくなると、汗が上昇することになり、汗が出やすくなります。汗が出て体の水分が減少して乾燥します。 つまり、皮膚を濡らすことが乾燥させることにもなります。 これが保湿しても乾燥する理由です。(保護膜があって乾燥肌でなければ大丈夫な事もあります) ちなみに木材も乾燥させるために一時的に濡らすのも、毛細管現象を利用していることになります。 「脱保湿経過」 脱保湿経過は個人差がありますが、脱保湿して一番つらい時期は二週間後位です。 また脱保湿のリバウンドによる炎症や症状悪化は一カ月から二ヶ月くらいの場合が多いです。 脱保湿してアトピーが完治するには平均すると三カ月位が目安になります。ただし食生活や生活習慣の見直しをして、定期的な治療をした場合です。 「脱保湿による症状」 脱保湿すると脱ステ同様に症状悪化(リバウンド)することがあります。 強い乾燥、かゆみ、赤み、痛み、浸出液等があります。一時期悪化症状が強く出ることがありますので、リバウンド症状に対する治療をしないと大変つらいことがあります。 このことが脱保湿をしてはいけないという理由になっていることもあります。 「脱保湿リバウンド対策」 脱保湿のリバウンド対策には、鍼治療が効果あります。鍼治療で乾燥、かゆみ、赤み、痛み、浸出液の改善ができます。 保湿をしない状態を続けると一時的に炎症が強く出てしまうことがあります。そういったときには、鍼治療で炎症を抑えます。 脱保湿をお考えの方は近所の鍼灸院で、こうしたリバウンド対策ができるかどうか聞いてみるといいでしょう。 皮膚は「排泄器官」 皮膚は排泄器官というのはご存知ですか?では何を排泄しているかというと、汗、皮脂、垢です。 この排泄物を皮膚表面にいる常在菌(皮膚ブドウ球菌)が肌の皮脂膜(保護膜)を作り肌を護ってくれます。 皮膚は排泄器官ですので皮膚に何かを塗ると排泄器官に蓋をするという事になり、そうすると体の他の排泄器官に負担がかかります。他の排泄器官は肺、腎臓、大腸です。 また皮膚からの排泄を妨げると皮膚にシミ、シワ、毛穴が目立つ等の症状が出やすいです。 又保湿剤の成分の中には保護膜の元になる皮脂を分解してしまう、合成界面活性剤が含まれているものもありますので脱保湿が必要な理由にもなります。 まとめ いかがだったでしょうか?アトピーを完治させるには、脱ステロイドだけではうまくいかない時があります。 保湿剤を使用している方は、脱ステロイドと脱保湿が必要になります。しかしリバウンドが出ることがありますのでしっかりと対策をしながら慎重に行ってください。 肌は油分が不足すれば自ら皮脂を出そうとします。 ですのでなるべく肌には何も塗らないで、肌を甘やかさない様に心がけて、自らの皮脂を分泌させて乾燥肌対策をするのが個人的には理想と考えます。それではまた。 筆者プロフィール 八木沼 良夫 (やぎぬま よしお) 鍼灸・整体・宗気堂院長 鍼灸の国家資格を有するこの道30年の私が、都内からもアクセスのよい千葉県市川市でアトピーに専門特化した施術を行っています。 実は私も以前、体が熱くなると、かゆくなる経験をしたことがありますので、アトピーのかゆみの辛さは理解できます。 鍼灸でアトピーが改善する理由は、鍼灸で体質改善をして免疫力をあげることによって、体に溜まった毒素の排泄を促して、皮膚のターンオーバーを正常化することができるからです。 ステロイドや保湿剤に頼らないアトピー改善法やアトピー体質にならない予防法を発信していきますので、よろしくお願いします。.jpg">
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筆者プロフィール
八木沼 良夫 (やぎぬま よしお)
鍼灸・整体・宗気堂院長
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