肩や首が重く、痛む。 しかし、忙しくてケアする時間がない…。 「肩こりを、すぐに改善する方法はないのか?」 これは、多くの人の悩みですね。 肩こりは、筋肉の過緊張 首や背中などの筋肉は、姿勢を保つため、常に働いています。 そのため、力が入りすぎていても、気づかずに放置してしまうことが多いのです。 緊張で筋肉が疲れ、痛みや不快感が出る。その痛みや不快感が緊張を強くする。また痛みが強くなる…。 そうした悪循環で緊張が高まり、固くなったのが肩こりです。 肩こりが緊張の原因なら、ゆるめれば楽になるはずですね? 誰でも簡単に緊張をゆるめられる裏ワザをご紹介します! 指一本で肩こりを軽減する方法 まず、首・肩に負担の少ない姿勢を取ります。 できれば横になるのが良いのですが、無理な場合は頭をまっすぐに立ててください。 肩こりでつらい場所に、指をそっと触れます。 このとき大事なのは「できる限り軽く触れる」こと。 触れているかどうかわからないくらいが理想です(自分以外の人にやってもらうと、さらに効果的)。 首や肩の皮膚で、触れている指を感じるよう、意識を集中して、10~20秒。 指を離して、首・肩を動かしてみてください。筋肉の力が抜けて、施術前よりも楽になっているはずです。 指一本で筋肉がゆるむワケ 筋肉については「ウェーバー・フェヒナーの法則」と呼ばれる法則が知られています。 大雑把に言うと「強い力を出しているときには、感覚が鈍くなる」という法則。 逆にいえば、繊細な感覚が要求されるところでは、力を抜かなければなりません。それが、この裏ワザの原理です。 指が触れる感覚に集中すると、微細な刺激を感じようとして、反射的に力が抜けるのです。 慣れると、意識の集中だけでも効果が出せるようになります。 欠点はありますが… ただしこの方法、皮膚の感覚を使うので、深いところにある筋肉のコリには、あまり効きません。 また、関節の貼り付きや身体の歪みなどの根本原因はそのままなので、しばらくすると元に戻ってしまいます。 効果は限定的ですが、時間もお金もかからない簡単な方法なので、忙しい時など、試してみてはいかがでしょうか? 筆者プロフィール 池浦 誠 八起堂治療院長院鍼灸師・マッサージ師 2005年、関節で生じた癒着(貼り付き)が、不調の原因となっていることに気づき、 癒着の解消に特化した「TAM手技療法」を考案。身体の歪みや固さをとり、自然な動きを取り戻す治療を行っている。 肩こり、腰痛などの他、身体の動きを改善したいダンサーやスポーツ関係者の来院も多い。 「関節の癒着」という概念を広く知ってもらうための講習や、情報発信も行っている。
筆者プロフィール
池浦 誠
八起堂治療院長院
鍼灸師・マッサージ師
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします