こんにちは。パーソナルトレーナーの大久保圭祐です。 今回は、足裏を整えることの重要性、そして整え方についてお話ししていきたいと思います。 足部の状態が頭まで影響する 土台がしっかりとしない土地にはいい家は建てられません。 人のカラダも一緒で、立位であれば足部が土台になり、足部がしっかりと安定しなければ、その上の組織も安定はしません。 足部の状態は、その上の足首からひざ、太もも、骨盤、背骨や上半身、首や頭、全身に影響します。 足部がしっかりと地面をとらえられていなければ、足首やその上の膝、足の付け根、腰、背中、肩、首、頭に影響を与え、それが各部位の不調の原因だったりします。 足部の状態が頭まで影響するなんて考えにくいですが、よくよく考えてみると影響することは当然です。 肩幅で立ったまま、両足親指側に体重を掛けてみてください。 すると、膝は内側に移動し、脚の付け根は縮まり、骨盤が前に倒れます。人によっては、その影響で腰が反れて、背骨の動きに影響します。 それは、頭の状態にまで影響します。 同様に、今度は両足小指側に体重を掛けてみてください。膝は外側に移動し、骨盤は後ろに倒れ、腰が丸まります。 それは背骨の動きに影響し、頭の位置を決めてしまいます。この様に、足部と地面の接触の仕方が、カラダに大きく影響します。 母指球・小指球・かかとの3点で立つ 足の裏で3点を感じてみてください。親指の下の母指球、小指の下の小指球、そしてかかとです。 普段、ふとした時に足元に意識を向けてみると、母指球に体重がのっていなかったり、小指球に体重がのっていなかったりします。 中には若い頃に取り組んでいたスポーツの影響から、常々かかとをわずかに浮かせていたりして、かかとに体重がのっていなかったりします。 特に現代で生活していると、1日靴を履いていたり靴下を履いていたりして、足元を”足”とひとかたまりで捉えて、足元にじっくりと意識を向けるシーンは少なく、繊細に動くことなんてすっかり忘れてしまっているものです。 だからこそ、ふとした時に、足元に意識を向けてみてください。 足裏の意識を高めるエクササイズ ここで足裏の意識を高めるエクササイズを紹介します。 最初にエクササイズの前後でどれだけカラダの感覚が変わったかを体感してもらうため、片脚立ちをします。 左右両方行い、感覚を覚えていてください。前評価を終えたら、一方の足を前に出して、その足に体重をのせます。 足裏全体をしっかりと地面に付けたまま、 先ずは、母指球、小指球、かかとの順に、1箇所3秒くらい留まり、体重をのせる位置を順々に変えます。 次に、母指球、小指球、かかとの3点それぞれを四角形とイメージすると、それぞれ四つ角が合計12点あります。 それぞれ3点の4つ角、1つ1つの点に順々に体重をのせて、計12カ所、体重をのせる位置を変えていきます。 こちらも1個所3秒くらい留まり、その時に他の2点が地面から浮いてしまわない様に気を付けます。 12個所全て体重をのせ終えたら、もう一度片脚立ちをしてみてください。先ほど行った時と、感触が異なると思います。 地面をしっかりと感じられる様になった、安定感が増した、バランスがとりやすくなったなど、変化を感じられるかと思います。 まとめ いかがでしたでしょうか。 エクササイズを通して得た感覚は半永久的に残ります。 母指球に体重をのせるのが苦手なんだと気付いたことや、普段小指球に体重がのってなく、それに気づいたことは、ふとした時にあたまに過ります。 信号待ちをしている時、通勤電車で立っている時、階段を登る時、歩いている時など、ふとした時に足裏に意識を向けてみてください。 こんなちょっとの意識で、カラダの不調が軽減したりします。試してみてください。 筋膜ボディセラピー著者:大久保圭祐 出版社:三栄書房 筆者プロフィール 大久保圭祐 全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト 米国Rolf InstituteR卒業し、世界三大ボディワークのロルフィングRを修得する。トレーニングやエクササイズ、ランニング等の運動処方、ストレッチングや筋膜リリース等の手技を使って、クライアントの要望に応える。各種メディアにてボディメークの監修、セミナー講師、コラムの執筆など幅広く活躍中。
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筆者プロフィール
大久保圭祐
全米ストレングス&コンディショニング協会認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
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