アロマにはリラックス効果だけでなく、ホルモンや自律神経のバランスを整える効果があるといわれています。 ホルモンや自律神経のバランスが崩れると、不妊の原因となる子宮や卵巣の機能低下、月経不順を招くことがあるため、近年ではアロマが妊娠するのに有効であるとして、産婦人科や不妊専門クリニックでも取り入れるところが増えています。 女性ホルモンは、脳からの指令を受けて分泌され、それによって排卵や月経を促します。 アロマは、鼻の中にある嗅神経などから脳に直接働きかけることができるので、効果的な方法といえます。 アロマテラピーとは アロマテラピー(芳香療法)とは、植物の香りや有効成分が濃縮されたアロマオイル(精油)を使い、人間の身体に本来備わった自然治癒力を高め、疲労回復、体調不良などの心身の不調を癒して健康の維持、増進を図るという、昔から行われてきた自然療法です。 病気を直接的に治癒する西洋医学とは異なりますが、現在でもフランスやドイツなどにおいて、アロマテラピーは立派な医療行為であり、アロマテラピーに使用する精油の処方を行うことができるのは医師に限られています。 アロマテラピーに用いられる精油は、天然成分100%のエッセンスオイルで、フレグランスオイルとは異なり、その種類は300種類以上あります。 アロマの使い方と注意点 1.芳香浴法 嗅覚を司る嗅神経が大脳辺縁系へ信号を送ります。 大脳辺縁系は自律神経に関わり、本能や情緒をコントロールします。 2.吸入法 鼻の粘膜から血液に吸収され、また呼吸により肺の細胞から血管に入り、血流によって全身に届けられます。 3.経皮作用 沐浴や湿布、トリートメントなどによって皮膚の表面から吸収されたアロマオイルの成分は、真皮にある毛細血管から血管やリンパ管に浸透し、全身を巡って作用します。 使用上の注意として、作用が強いものには使い方や使う量に注意が必要です。 また、アロマオイルは成分が濃縮しているため、直接肌に塗ることや、大量に使用するのは禁物です。 妊活におすすめなアロマ3選 ゼラニウム:フローラルな香り ローズに似た香りで、別名「ローズゼラニウム」と呼ばれています。 ホルモンバランスを整え、月経不順を改善します。 また、血流をよくする効果もあるので、むくみの解消や生殖機能を高めることにも役立ちます。 イランイラン:甘い濃厚な香り 不安を取り除き、安心感や喜びの感情をもたせる香りです。 女性ホルモンの分泌を促して、生殖機能を高めます。リラックス作用で幸福感をもたらし、催淫効果で性的な感情を高める効果も期待できます。 インドネシアなどでは新婚夫婦のベッドに撒く風習もあるそうです。 ジャスミン:甘美でエキゾチックな香り インドや中東などで媚薬として使われてきた香りで、クレオパトラも愛した香りです。 催淫効果や女性の生殖器の機能をアップさせる効果があります。 出産時に子宮の収縮を促すために使用されることもあります。 自分に合うアロマ探しを アロマは美容、リラクゼーション、予防医学など多方面で使用されています。 しかし、効果的なアロマであっても、好まない香りを無理に使用すると、アロマテラピーの本当の力を発揮しているとはいえません。 自分が心地よいと思える香りを選ぶとより効果的です。 上記のおすすめを参考に、自分に合ったアロマを見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします