こんにちは。サロン結香の矢澤です。秋になってマスク姿の方をチラホラお見かけするようになりました。 秋は、「一年の中で一番乾燥する季節」と言われます。それと、そろそろ、風邪のシーズンもやってきますよね。 今回は、身近な食材を使って、「風邪かな??」と感じた時に役立つ、風邪の食養生をお伝えします。 風邪はひきはじめの養生が肝心です。 これは、子供の頃から母に耳にタコができるほど言われていたことでした。 漢方では、「半表半裏(はんぴょうはんり」という言葉があります。 言葉の意味は、カラダに不調を及ぼす邪気がカラダの表(体表)にあるか裏(体内)にあるか?を見極め、養生法を選択する時の目安になる診断法です。 風邪の場合、ひきはじめから、だいたい3~5日位は、風邪の邪気は体表でとどまっていると考えます。 その時に気がつきケアをできれば、風邪をこじらせずに済みまので、ひきはじめに無理しないことは、本当に大切なことなのです。 風邪のタイプと特徴 この時期になると、テレビから「あなたの風邪はどのタイプ?」と、いうCMが流れてきます。 実は、初めて耳にした時、とても衝撃だったのを鮮明に覚えています。 今まで、風邪にタイプがあるのを知らなかったのもので、風邪薬といえば、すぐ葛根湯を服用していました。 でも、「葛根湯が効いて元気になった~」という時もあれば、「あれ? 今回は葛根湯・・なんだか効かなかった。」という時もあり、「なんでだろう?」という疑問が常にありました。 でも、このCMのおかげで、「なるほど!今回の風邪は葛根湯が向いているタイプじゃなかったんだ!」と、腑に落ちた出来事となりました。何事も勉強ですね。 では、早速、風邪のタイプに触れていきます。イメージしながら、読み進めてください。 風邪のタイプ 漢方では、風邪のことを「ふうじゃ」と呼びます。 普段、私達のカラダの周りには「衛気(えき)」という、目には見えないバリアーみたいなものがあり、病気にならないよう邪気から、守ってくれています。 なんらかの影響で、このバリアーが弱まり、この風邪(ふうじゃ)が皮膚や毛穴や口から侵入することで、風邪が引き起こされます。 次に、2つの風邪のタイプと養生法です。 ・風寒タイプの特徴 これは、「はなの風邪」で、風邪と寒邪(かんじゃ)の影響によるもの。 【特徴】 ・冬にひきやすい ・背筋が続々して寒い ・関節がダルイ ・サラサラした鼻水がでる ・頭痛がする 風寒タイプの養生法 「風寒タイプ」は、風邪と寒邪の影響から、カラダを温めるケアとなります。 養生としては、消化にいい温かいお粥や、飲み物で体力をつけつつ汗をかいて邪気を発散させましょう。 食材としては、発汗を促す、ねぎ、生姜、シナモン、卵、鶏肉がオススメです。 風熱タイプの特徴 これは「のど風邪」で風邪と熱邪(ねつじゃ)の影響によるもの。 【特徴】 ・春や夏の温暖な時期にひきやすい ・喉が痛い ・咳がでる ・黄色い鼻水がでる ・ネバネバした痰がでる 風熱タイプの養生法 「風熱タイプ」は、炎症の性質から、カラダを冷まし鎮静のケアとなります。 養生としては、部屋の温度を高くしたり、汗をかきやすいようなパジャマを着て汗をだしつつ、熱を冷ます食材(解毒)をとりいれます。 食材をしては、炎症をクールダウンさせる、ミント、菊花、大根、白菜、夏野菜がオススメです。 カラダが温まるシナモン粥のレシピ(風寒タイプ) ブルっと寒気を感じた時に、オススメのお粥をご紹介いたします。 風邪(風寒いタイプ)だけでなく、カラダが冷え切ったときにも、試してみてください。 1人前 材料 ・シナモンステッィク・・・半分 ・生姜・・・1g ・ナツメ・・・3個 ・白米(半膳) ・お水適量 ・ハチミツ(お好みで) 作り方 1 お鍋に、全ての材料をいれて、コトコト煮込む。(目安は、お米の粒が やや崩れる位まで煮込む) 2 お皿に盛り付ける前に、シナモンスティックを取り出して、出来上がり。 ※風熱タイプや、炎症、ほてりがある方は、摂り過ぎに注意してくださいね。 シナモン・生姜はカラダを温める食材です。ナツメは消耗した気力を補ぎなってくれます。 汗をかいて発散させた分、体力が消耗しますので食養生のポイントは、発散した分、補ってあげることになります。 まとめ いかがでしたでしょうか? 風邪は早めにケアすることがポイントです。また、風邪のタイプで、食材の選び方が変わります。 何かと忙しい女性は、風邪をひいても、休むことが難しい場合もありますよね。 仕事や家事や子育て。自分が寝込んでいたら、家がしっちゃかめっちゃかになっていた!なんて事態にも。 そんな時ことにならないよう、台所とうい薬箱に、レスキュー食材をストックしておきませんか?これから寒くなる季節は、生姜やシナモンのような温め食材は、心強い味方になりますので。 筆者プロフィール 矢澤ともみ サロン結香~yuika~セラピストITEC国際リンパドレナージュセラピスト漢方養生指導士 医療の仕事に携さわる中、健康や予防医学に興味をもつ。 自身の体の不調をきっかけにリンパドレナージュに出会いセラピストの道を志す。 その後、神楽坂に女性のためのリンパドレナージュ&腸セラピー サロン結香をオープン。 現在は、「女性のウエル・エイジング」をコンセプトに掲げ、サロンケアの他、食事でキレイになるホームケアを伝えている。
筆者プロフィール
矢澤ともみ
サロン結香~yuika~セラピスト
ITEC国際リンパドレナージュセラピスト
漢方養生指導士
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