腰痛は、重い荷物を運ぶ人に多いと思われがちですが、実は一日中机に向かっているデスクワークの人にも多いのです。 座っているときに腰の骨に掛かる負担は、立っているときの1.5倍とも言われています。前かがみになろうものなら、負担はさらに上昇!そんな腰の負担を減らす、簡単な方法を今日はお伝えします。 腰は軽く反っているのが楽な姿勢 立っている人を後ろから見ると、腰の部分が凹んでいますね。これを生理的湾曲と言います。この自然なカーブが保たれているとき、腰の負担が最も少なくなります。 腰のカーブを決めるのは、骨盤の傾きです。 骨盤が前に傾いていると、腰が自然なカーブを描きます。逆に、後ろに傾いていると背中が丸くなり、腰に大きな負担がかかるのです。つまり、骨盤を前に傾けるように座るのが、楽な姿勢の第一歩。 クッションひとつで楽な姿勢に 骨盤を前に傾けるためには、膝の高さが重要です。 膝がお尻よりも高い位置にあると、足後面の筋膜が引っ張られるため、骨盤が後ろに傾きがち。そこで膝を低く、後ろの筋膜が緩むようにすると、腰が自然に正しいカーブを描くようになります。 座面を前に傾けた「正しく座れる椅子」も販売していますが、オフィスに持ち込むのは難しいですね。 オススメは、椅子の後半分に小さなクッションを置くこと。膝よりもお尻が上がることで、骨盤が前に傾きます。適当なクッションがなければ、折ったタオルを置くだけでかまいません。 ごく簡単な方法ですが、試してみて下さい。すぐに背筋が伸びるのがわかりますよ。 筆者プロフィール 池浦 誠 八起堂治療院長院鍼灸師・マッサージ師 臨床経験の中で、関節で生じた癒着(貼り付き)が、不調の原因となっていることに気づき、2005年に「TAM手技療法」を考案。癒着による身体の歪みや固さをとり、自然な動きを取り戻す治療を行っている。 田舎町の個人治療院ながら、他府県からの来院者も多い。
筆者プロフィール
池浦 誠
八起堂治療院長院
鍼灸師・マッサージ師
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします